自分のアイデアを愛車にてんこ盛り! ワンオフパーツを多数取り入れて個性を究めた|ワンオフエアロの日産フィガロ 1

剣持達也さんのフィガロは、以前の取材で登場していただいたことがある。ハチマルヒーローのVol7の「パイクカーって面白い!」というページだった。その時の写真がブルーのボディ。それから約2年が経った頃、編集部に「エンジンのスワップが完了しました」とメールで連絡が来た。

その内容を読むと、どうやら半端じゃない手の入れ方で、担当者としては実際にクルマがどのようになったのか、見たい衝動にかられてしまったのだ。ハチマルヒーローの取材車両は、読者の皆さんもご存じのとおり、オリジナルの姿を比較的忠実に残しているものが多いのだが、今回は番外編として再取材を行った。



 なぜ剣持さんは、フィガロにここまでのめり込んでしまったのだろう。


 「89年の東京モーターショーの会場で、プロトタイプを見て、かわいいスタイルだと思ったのですが、その後は特別気になっていたわけではなかったんです。でもある朝、町中を走っているのを見かけて『これはカッコイイ!』と思い、中古車屋の友人に話したところ、その日のオークションに出たフィガロを買ってきてしまったんです。それが今のやつです」


 クルマの状態は決してよくなく、値段もそれなりで購入したのだが、車高を落とし、アルミホイールを履かせてと手を入れ始めたら次第にエスカレート。一気にフルカスタマイズの世界に向けて突っ走り始めてしまった。


剣持さんは、欧州の高級乗用車から国産の軽自動車まで、さまざまなクルマを乗り継いできた。だがフィガロには、自分で手を入れたくなる、素材としての魅力があるようだ。「形がかわいいですよね」とぞっこんなのだ。



本誌VOL.7に登場した時には、ボディカラーはラメが入ったブルーベースだった。車内には5個のモニターを埋め込み、全体的にゴージャスなイメージに仕上げられていた。この時点から約2年間かけて、ホワイトベースに変身させたのだ。




2年間をかけてホワイトベースに変身。


K11マーチのG13型エンジンがきれいに収まっているエンジンルーム。

ハチマルヒーローvol.12 2009年 12月号 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Keniji Ichi/市 健治

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