元気ターボ! はじけるホンダが ぼくらの80年代の象徴でもあった|ホンダ シティ ターボ 1

1981年にデビューしたシティは独特のボディ形状で話題をさらった。新しいコンセプトを次から次へと生み出すホンダらしいクルマだった。

 82年には時代の潮流に乗るようにしてハイパワーのターボ車両を追加。これが「シティーターボ」の誕生。ハイパワーだけではなく、ターボなのに低燃費というコンセプトを打ち出す。

 100psというハイパワーながら、18・6㎞/Lという低燃費は、当時の同パワーの中でもっとも優れた数値。この低燃費を実現するために投入されたのがPGM-FIだった。後のホンダに欠かせない技術がこのシティターボに始めて投入されていた。



 PGM-FIは8個のセンサーでクルマの状態を把握し、多くのプログラムマップが組み込まれた8ビットのコンピューターによって、最適な燃料噴射量を決定。いかなる状況下においても最適なパワーを発揮するための、制御能力を持つシステムだった。 



ホンダらしい包み込むような内装



オプションの薄い設計のラジオがエアコンの下に装着されている。



シートが振動するという世界初のボディソニックシートを設定したシティ。ドアには大口径16cmスピーカーを装着。


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ハチマルヒーローvol.12 2009年 12月号 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:kazumi ogata/尾形 和美

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