手にしたソアラは12台 そしてゲットした法人ワンオーナーの1台|最先端テクノロジーと歩んだハイソカー ソアラ 1

単一車種にこだわるオーナーが造る極上のクルマ

1986年、新車で購入したソアラ2000GTツインターボが吉井純司さんのスタートだった。その後、2台目となる20ソアラを乗り継ぎ、部品取り車両を含めると、12台ものソアラを手にしたことになる。現在、手元に残っているのは4台。使えるパーツを組み合わせ、普段乗りのクルマを仕上げながら、20ソアラを楽しんでいる。

「とにかくスタイルがいいです。20年以上前のクルマだけど、現行のクルマと比べても見劣りしません」と語る。

 休みの日には遠出のドライブも多く、特に古いクルマを意識することなくステアリングを握っている。ただ運転していることが楽しいという。

 クルマを最高の状態に保つためにはパーツの確保は欠かせない。パーツばかりか、予備のエンジンまで確保する必要もある。結果、クルマが増えてしまうのは必然なのかもしれない。

 撮影車両との出合いはソアラ専門店でのこと。それまでにも数多くの20ソアラに乗ってきていたので、次に買う年式やグレードを決め、ショップに向かった。しかし、希望の年式ではないクルマが目に留まる。

「内外装がとてもきれいなクルマがあって、記録簿をチェックすると、以前のオーナーが法人でした。8万㎞ぐらいまでしっかりとメンテナンスされたクルマだったんです。狙っていた仕様ではありませんが、即決でした」

 クルマの状態を見極め、素早い決断が幸運をもたらしたのだろう。吉井さんの充実した日々がそれを物語る。



鋼板の裁断やプレスに使用する大きな を扱える吉井さん。



仕事で使っている機械だが、ソアラのパーツを作るのにも役立っている。時々、仲間のパーツを作ることもあるという。恵まれた環境がうらやましい。

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新品7M型エンジンブロックと写るオーナー吉井純司さん。


ハチマルヒーローvol.12 2009年 12月号 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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