「谷中の恋」を求めて? 東京・谷中散策|スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第23回

レトロ町!谷中商店街! 目的もなくふらっといかが


-----素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅-------

大貴誠は俳優の吉田鋼太郎さんが好きで
「花子とアン」で成金炭鉱王の嘉納伝助をやってたあの人です)、

ある夜テレビの番宣で、彼の初主演ドラマが放映される、と知って見た「東京センチメンタル 谷中の恋」。
すてきだったので、

「次はここに行こう!」
 と
すぐに決めたのでした。


 谷中



といえばすでに有名すぎる人気スポットな気もしましたが、

そういえば今までいちども行ったことがない。

古い町で、古いものが残っていて、細道が入り組んでるらしい。大貴誠が嫌いなわけがない。

そしてそういうところこそ、レディーバードが得意な町並みですよ!

道が広いです。坂が多いです。大きな樹があります。神社もお寺もいっぱいあります。味のあるお店が並んでいます。
古風な銭湯!
と思ったらこれが銭湯を改造したギャラリーです。

古い酒屋さんは資料館に。坂から夕日が沈むのがとてもよく見える町です。商店街にも夕焼けの見える階段坂。
そして大貴誠の目が釘付けになった「富士見ホテル」の看板 !
路地の奥まで探しに行きました。現在は外国人向けシェアハウスのようです。大貴誠も住んでみたくてしょうがないです。



〜坂から夕日が沈むのがとてもよく」見える町〜

 さて、いつも行きたい場所をけっこう細かく調べて出かけるんですが、今回はわりとふらっと行ってしまって、
かえって面白かったかもしれません。

 谷中

そして周辺の根津や千駄木のあたりって、


にげなく行くには最高のところじゃないか、となにげなく行ってみて実感しました。

谷根千の町 

小さな町で、クルマでゆっくり走ったり、

のんびりと歩いたりしているだけで楽しいし、
楽しみを探そうとしなくても楽しいこと


が懐に飛び込んでくる感じ。

 古いんだか味があるんだかわからない食堂や、

昔ながらの

商店街に

いきなりしゃれたカフェにギャラリー


谷中名物
★台湾系の美味★世界中からあらゆる世代の人たちが来て自然に行き交う、谷中はそんなモダンな良い町でした。


年寄りも若者もいっぱいいて、みんな元気に活動してる。
東京のど真ん中で、面白い場所があるということは知れ渡っているから、観光客も多いけれど、
不思議なことに秘境感があります。


谷中には、猫がいる。・・・谷中銀座街!

探検
したくなるような。
大貴誠が小さい頃に遊んでいた横浜の下町の、
謎めいたような
路地裏もちゃんと残っているのです。
そしてふと気配がして振り向くと、

そこには、

猫がいる。


谷中は猫の町でした
いろんなところでにいっぱい会いました。
呼ぶと来る
逃げる。すき間に隠れてしまう




……もう、うれしくなってどんどん路地の奥まで進んでいく大貴誠


迫り来る軒先、勝手口、トタンの壁
アパートの窓にぶらさがっている洗濯物に気がついてあわてて引き返しながら、

「子供の頃、こういうとこで遊んでたー! あの頃の景色がそのままある!」

 横浜から行けば、谷中は日帰りでじゅうぶんな距離ですが、ここは気合を入れて一泊してみました。してよかったです。

近所なのにわざわざ宿をとって
泊まるというのは
ちょっと変な気分
それが楽しいです
あちこちにコインパーキングがあるから、
料金を見て止める時間帯で

 「いかに得になるか」

を計算するのも面白いし、 

泊まるところもけっこうある。

外国人観光客もオッケーな、
Wi−Fi完備和風旅館が谷中だけで数軒、
周辺の上野や浅草方面はもっと多くて

宿泊料金も

リーズナブルなところがいっぱいあるので、そういうところをうまく探せば、

お手軽なお値段で盛りだくさんな「谷中一泊、ドライブ&町歩き旅行」ができます。


寒天?オーギョーチー?!
  美味
谷中名物「愛玉子(オーギョーチー)」。台湾の桑の実の一種からできた寒天みたいな食べ物。黒蜜とアンコであんみつみたいにして食べる「チーあんみつ」。すごく美味しい! お店のたたずまいも最高に素敵です。晩は谷中からちょっと離れた鶯谷のモツ焼き屋で。今までモツが苦手の大貴誠が食べることのできた「ガツ刺し」(ただし3切れ)。ホッピーや串焼きや漬物も美味しかったー。アップルパイのお店や行列のできるたいやきや明治時代から続く手焼き煎餅……谷中界隈は美味の宝庫です。古いお店は、昔ながらのサバサバした口調で、時にキツく感じられるような応対もあるんですが、子供の頃から下町でそういうのに慣れてる大貴誠は、ちょっと懐かしくなりました。慣れないとどきっとするかもしれないけど、みんな親切なんですよ。


 
細い路地をすいすいとレディーバードで走っていったら、

いきなりお寺とお寺の間の妙に広い無人の道路に出て、
あたりにはビルなんか一つも見えず、
ただ大きく広がる青空を独り占めしたりしていると、
ああスバル360というクルマに乗ってきてよかった、と思うのでした。


 旧車が走るのがよく似合う町でした。

モダンな町・谷中 


谷中の真ん中に一軒あったガソリンスタンドのおじさんは、
 スバル360

「このクルマはあんまりガソリンいっぱい入れすぎたらいけないんだよ」
と言いながら、

すごーく丁寧に給油して、ついでにすごーく丁寧にクルマをふいてくれました。

 また目的もなくふらっと谷中に来たいなあと思いました。
もういっぺん食べたいものやもういっぺん行きたい場所や、もういっぺん会いたい猫がいっぱいいる町です。


ーーテレビドラマに描かれた街並み。
     引き込まれてふらっと出かけてみたら、いろいろな人やものや猫たちが待っていてくれました。ーー


大貴 誠(だいき・まこと) OSK日本歌劇団・元男役トップスター。
ノスヒロをむさぼり読んでいた日本で唯一の歌劇スター。
2010年夏、念願のスバル360を入手。このクルマと一緒に日本中を旅する予定。


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掲載:ノスタルジックヒーロー 2015年4月号 Vol.168
(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text : Rueka Aoki/青木るえか photo:Rumi Matsushita/松下るみ

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