点火も燃料も電子制御のL28型改3L仕様 インジェクションハコスカ 3

配線、配管を巧みに見えないように配置し、使用する部品の色味にもこだわって、見た目にも優れたエンジンルームに仕上がった。エンジン自体はL28型をベースとする3ℓ仕様。街乗りプラスαの走りを楽しめる、オールマイティなスペックだ。

かくして20年の時を経て再始動したハコスカプロジェクトは、当時作られた美麗なボディはそのままに、最新スペックのインジェクションエンジンを搭載して見事に復活した。レストア開始から完成するまでに、20年という長い時間を経たが、クルマというのはその時代時代の確かな技術を投入することで、その価値はいつまでも不変であることを、このハコスカは教えてくれる。きっとこの先20年、いやそれ以上の年月を、このハコスカは生き続けていくことだろう。



TWMφ45㎜スロットルを使ってインジェクション化。独立スロットルはレスポンスも向上。



手曲げのステンレス製6-2-1エキマニはトルク重視のスペックで、全体的に街乗りでの気持ちよさを追求した仕上がり。



ラジエーターはワンオフ品のサイドタンク式。シュラウドも製作し、電動ファンを2基装着。



リザーバータンクはビレットアルミ製の物をチョイス。



ラジエーター前にはオイルクーラーを設置し、油温もケアする。



U-CHI製作のダイレクトイグニッションカバー。



エンジンの制御はFコンVプロで行っている。助手席側の足元に、アルミパネルを介して固定。

Nostalgic SPEED vol.002 2013年 11月号 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:TAKAYOSHI SUZUKI/鈴木貴義 photo:AKIO HIRANO/平野陽

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