10年経って、消えたクルマはたったの2%。驚異の残存率を誇った いすゞ 117クーペ  2000 XE-L 3

購入した旧車専門店イーグルISUZU SPORTSでは、その違いを説明。年齢を重ねても乗り続けられるクルマとして、後期型の117クーペを勧めてくれたという。

 このように乗り続けられる117クーペを表現した全面広告が、78年11月24日の朝日新聞に掲載。ビルの屋上に98台の117クーペを並べて、「2台が消えた」というキャッチコピーが付けられたもの。これは、68年から77年までの10年間に国内登録された台数に対して非保有台数の割合が2%であることを意味した。つまり登録された117クーペの98%が現存しているアピールだ。

 これだけ多くの人が大事に乗ってきた117クーペだからこそ、生涯を共にするクルマとして選ばれるのにふさわしいと言えるだろう。


当時としては画期的な事にエンジンレイアウトにはデザイナーが加わっている。そのため、車体前部からボンネットを開けて見ると、整然と美しく見える配置にデザインされている。ウルトラのプラグコード以外は、ほとんど当時のオリジナル部品。



結晶塗装されたエンジンヘッドカバー。DOHCの文字にかかっている手前の黒い部品は、ハーネスがエンジンヘッドに接触しないように支えるもの。




フロントグリル中央とフロントサイドのDOHCエンブレムの下にある獅子のエンブレム。この他には、ステアリングの中央に付いている。117クーペと唐獅子の間に意味はなく、単にジウジアーロが東洋っぽいものとして選択し、デザインしたという。


車体番号プレート。画像処理で最後の2桁にモザイクをかけているが、その番号から最終生産された車体に限りなく近いことがわかる。

DETAIL
81年式 いすゞ117クーペ2000XE-L(PA96)
●全長4320mm
●全幅1600mm
●全高1325mm
●ホイールベース2500mm
●トレッド前/後1350mm/1315mm
●最低地上高160mm
●室内長1675mm
●室内幅1290mm
●室内高1070mm
●車両重量1150kg
●乗車定員4名
●登坂能力tanθ0.55
●最小回転半径5.2m
●エンジン型式G200型
●エンジン種類水冷直列4気筒DOHC・ECGI
●総排気量1949㏄
●ボア×ストローク87.0×82.0mm
●圧縮比9.0:1
●最高出力135ps/6200rpm
●最大トルク17.0㎏-m/5000rpm
●変速比1速2.450/2速1.450/3速1.000/後退3.438
●最終減速比2.222
●燃料タンク容量56L
●ステアリング形式ボールナット式パワーステアリング
●サスペンション前/後ダブルウィッシュボーン/セミフローティング・リーフスプリングトルクロッド
●ブレーキ前後ともディスク
●タイヤ前後とも185/70HR-13
●発売当時価格260.8万円

ノスタルジックヒーロー  vol.146 2011年 08月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:INOUE MAKOTO/井上 誠

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