ハンドメイドだけが117ではない! 後期型が良いと断言できる理由は? いすゞ 117クーペ 2000 XE-L 2

いすゞの工場ラインで働いていた方に伺ったところ、その大変さを訴えられた。ハンドメイドの名の通り、手作業で製作された117クーペはライン上で部品がそのまま組み立てられることは滅多になく、折り曲げたり、削ったりしながら無理やり合わせていたという。少なくともメカニックから見た場合、117クーペは後期型が良いと断言。

 オーナーの円山仁三さんは自分の将来を考えて、後期型の117クーペにたどり着いた1人。

 若い頃からの憧れのクルマである117クーペ。しかし、初期型のハンドメイドを乗る事を考えた時、今は良くても年齢を重ねてから苦労に耐えられるかという疑問が湧いた。そこで選んだのが後期型。XE-Lという最高級グレードで、ほぼ最終型に近い個体。

 シルエットスタイルの変わらない前期型と後期型との違いを、ライトのカタチだったり、ウインカーの取り付け位置でその違いが表現されることが多いが、前述したように200ccの排気量拡大をはじめ、動力部分に施されたリファインが多く、信頼性が格段に上がっている。



赤い内装はボディカラーがパルテノンアイボリーのXE-LとサンライズレッドのXC-Lのみに設定(販売店独自オプション品を除く)。イタリアンな雰囲気を演出。



純正とほぼ同じデザインのレッドレザーシート。イーグルISUZU SPORTSが制作販売。



ロワーベンチレーショングリルの隣にあるトグルスイッチは電動式フェンダーミラーコントロールで、XEのみの装備。青いボタンはリアガラスのくもり取りのデフォッガースイッチ。隣がライトスイッチ。


XEとXT-Lのみに4スピーカー式ステレオが標準装備。写真はリアトレイに設置されたスピーカー。


音楽好きのオーナーはカロッツェリアのGM-D6400を装備。


パワーアンプはリアトランクに格納。


アクリルの板をセンターコンソールの隙間に差し込み固定し、その上にカーナビを設置。もちろんETCも装備。オリジナルにこだわるより、快適にして、乗り続けたくなるように仕上げるオーナーの意思が反映。

ノスタルジックヒーロー  vol.146 2011年 08月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:INOUE MAKOTO/井上 誠

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