万事休すか!? 薄青のベレットGT、再び 73年式 いすゞ ベレット 1800GT 2

ベレットのリアランプ形状は年式ごとにさまざまな形に変わる。大きな正方形のリアランプは最後期型。

購入したものの一番の問題はガレージ。これだけのボディを守るためにもガレージは必須。雨に濡れることなど考えられないことだ。旧車乗りにとってこれは当然のこと。しかし問題だったのはクルマの数だ。

 実は言わずと知れた大のいすゞ好きの渡辺さん。今までジェミニだけでも6台、ビッグホーンは4台、さらにはピアッツァも乗り継いできており、現在も5台のクルマを所有している。迷いなくそのなかで最も年式の新しいクルマを青空駐車にすることにしてベレットの置き場を確保した。

 ガレージの確保も万全にベレットを迎えて1年半後、奥多摩での旧車会に参加した帰り、大量のオイル漏れを発見する。

 自宅に帰ってからオイルの量を確かめると、ほとんど入っていない状態。オイルパンの破損かゴム部品の消耗程度だろうと考えていたのだが、修理に持ち込んだイーグルのメカニックは深刻な顔に。理由を聞くとオーバーホールが必要だが、分解後に交換部分が続出する可能性があるとのこと。すると問題になるのはその交換部品が手に入るかどうか。部品によっては何年かかるか分からないものもあるという。

 つまり分解したはいいが、完全な状態にするためには日数も金額も予想できないのだ。



ステアリングはナルディに変更。助手席ダッシュボードに付けられているのは自作したナビゲーションシステムユニット置き場。本体に吸盤を付けて固定する。複数台クルマを持っているため、ナビだけを入れ替え使うための工夫。



シートも天井もレストアしていないが、驚くほどに新品に近い状態を保っている。



バケットではないがホールドの良いシート形状。高級感のある合成皮革製。



フロントバンパーはGTR用の2分割バンパーに交換。ヘッドライト回りもGTR用のものに変更。


袋状のものはリザーバータンク。これはビッグホーンのものを流用。


ノスタルジックヒーロー Vol.145 2011年6月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:INOUE MAKOTO/井上 誠

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