イメージカラー、その色の名は? 薄青のベレットGT、再び 73年式 いすゞ ベレット 1800GT 1

人の記憶に残るもの。それは音、匂い、そして色。

 多くのいすゞ車の例にもれず息の長いモデルだったベレットのイメージカラーは薄い青。正式なカラー名称はオクサリスブルー・メタリック。街を疾走する薄青色は多くの人の記憶に残ったはずだ。

 オーナーの渡辺正雄さんがベレットのスタイルを忘れられず、いすゞ旧車の専門店である株式会社イーグルを訪れたのは5年前。欲しかったのは当然GTR。オレンジ色のボディに黒のボンネットが走りのイメージを強烈にアピールしたグレードだ。しかし、なかなかよい個体にめぐり合えなかった。

 イーグルにも当然GTRの在庫はあったが、ある日岡根代表にベレット1800GTを勧められる。それがこの薄青のベレットだった。
 そのとき渡辺さんの脳裏には子どもの頃に見た同じ色のベレットの記憶が甦る。よく見ると30年以上経過したボディとは思えないほど輝きを残していた。そして次の瞬間には購入を決め、意気揚々と埼玉のイーグルから新潟へと戻ることになった。



ホイールはRSワタナベのマグネシウムホイール。やはりベレットには8本スポークがよく似合う。ワタナベの黒色ホイールキャップがさらに足元を引き締める。



サイド下のプレートは自作したもの。またドアのゴムパッキンを新品に交換したことで、ボディの面からドアがはみ出ることに。しかしこれで水が入り込むことがなくなった。



エンジンスワップ時に付け替えた純正に近い形状のフジツボ製のマフラー。



ヘッドライトは視認性を考慮しHIDに交換。また、フォグランプは以前乗っていて気に入っていたジェミニLSのものを流用した。


ノスタルジックヒーロー Vol.145 2011年6月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:INOUE MAKOTO/井上 誠

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