黒基調のコクピットはスパルタン 通算100勝をあげたロータリーロケット 1973年式 マツダ サバンナ GT 2

黒基調のコクピットはスパルタンな雰囲気。助手席側の赤いボックスは点火用のCDIで、SA22C用のミッションに換装しているため、シフトレバーの位置が後ろにさがっている。

イエロー×ブルーのサバンナでレースに参戦するようになると、やはりモアパワーを求めてエンジンをチューニングするようになるのは定石。そういう面でもロータリーエンジンは優れていて、レシプロエンジンのように構成部品が多くなく、パワーアップのためにはローターハウジングの吸排気系ポートをいかに開けるかが最大のポイントになる。そのため、あちこちから12Aロータリーエンジンを購入し、ポートの位置やサイズなどを試行錯誤しながらエンジンを製作。完成したエンジンをレースカーに搭載し、サーキットでナラし運転を繰り返していた。

 ところが、サーキットを走行するためには、それがナラし運転であろうと、スポーツ走行の料金がかかり、回数が多くなると、けっこうな出費になる。そこで考えたのが、ナンバー付きのサバンナを購入し、その車体にエンジンを載せて高速などでナラし運転をすれば、より安くすむというプランだった。

サバンナGT RX-3 通算100勝




走り優先で、ロールバーを追加し、バケットシートに変更した。



200㎞/hまで目盛られたスピードメーターは純正で、左側のタコメーターはウルトラ製を装着。



センターコンソール上部の3連メーターは、純正の水温、電流、燃料はそのまま、右端の時計は油圧&水温計に変更。その下には燃料と油温計を追加し、電動ファンのスイッチを増設。



自宅近くの仕事場兼ガレージには1柱リフトを設け、レースカーとナンバー付きの2台のほか、レーシングカートなどが納められている。


ノスタルジックヒーロー Vol.196 2019年12月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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