一度は「浮気」したものの再び乗りたくなって手に入れた最終型 三菱ギャラン GTO 2000 SL-5 2

しかし、再び思い出のクルマに乗りたくなり、89年に再度ギャランGTOを手に入れる。今度は77年式ギャランGTO2000SL。
以前乗っていた中期モデルに対して、ギャランΛが誕生する直前の最終モデル。エンジンはアストロンエンジンの進化系、アストロン80エンジンを搭載。最終型モデルとなるマイナーチェンジが75年に行われ、その後、仕様変更が繰り返された後の最終モデルの最終型となる。

 グレードは2000SLだったが、77年式のインテリア仕様はすでに2000GSRと同じであった。それまではスポーツモデルだけに装着されていた油圧、油温計まで組み込まれている。進化したアストロン80エンジンはキャブレターのみをシングルとし、それ以外のエンジン自体は同じもの。さらに足回りに関して、それまで2000GSRと2000SLではリアのリーフスプリングの枚数が、4枚と3枚という具合に違っていた。各グレードによってサスペンションのセッティング特性が異なっていた。しかし、最終型の2000SLには上位モデルと同じリーフスプリングが組み込まれ、高い運動性能を秘めていた。


ドライバーを包み込むように8連メーターが並ぶ。ステアリングはオリジナルのまま。ホーンボタンのセンターには馬のマークが付く。



センターコンソールに油圧、油温計を標準装備。当時、最上級スポーツモデル以外の車種にも標準装備されていたのは珍しい。



グローブボックス下にはつり下げ式クーラー。スポーティーでありながらも快適性が重視されてきた時代らしい装備。



ルームランプ、シートベルト警告灯、ドアロック警告灯、ストップランプ断線表示灯が組み込まれたオーバーヘッドコンソール。


ノスタルジックヒーロー Vol.145 2011年6月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:MURANISHI IKKAI /村西一海

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