「皮巻風」2本スポークステアリングで操る軽量ボディは走りが楽しい|日産初の前輪駆動乗用車|74年式 日産チェリークーペ 1200 X-1・R vol.2

このクーペX-1・Lに4年ほど乗り、その後サニー1000を経て、2台目のチェリークーペとなるX-1・Rを購入。このクルマは約6年間所有して、軽量ボディのFF車の走りをたっぷりと堪能。

普段の足としても、大いに活躍してくれた。スタイルが気に入っている小林さんとしては、オーバーフェンダー装着車はやはり憧れだったようで、X-1・Rはその思いも満たしてくれた。

その後、カリーナセダン、117クーペと、昭和のクルマを乗り継いでいた時に出合ったのが、3台目のチェリークーペとなる今回のX-1・Rだったのだ。


 購入後は、以前のチェリークーペと同じように、毎日の足として、暑い日も寒い日も雨の日もいつも一緒。

長野オリンピックが開催された時には、雪道を走って観戦にもでかけた。趣味のスキーや登山などの時には、たくさんの荷物が積めるラゲージスペースも重宝したとか。

X-1・Rとのかかわりが深くなればなるほど、その姿や機構をずっと維持したいと考えるのは、ごく自然なことだ。その思いが募ってのレストアだった。


リアゲートほ跳ね上げると、たっぷりの容積を持つラゲージスペースが出現。リアシートバックは前に倒れるので、さらに容量が増える。



オリジナルの状態が保たれている後席シート。



X-1・Rは前席3点式シートベルトが標準装備。



クーペがデビューした当初、一部グレードには3本スポークのステアリング装着車もあったが、X-1・Rには「皮巻風」2本スポークステアリングが装着される。



今となっては、チェリーの個性を強調する設計ともいえるステアリングポジション。ステアリングシャフトが斜めに通り、ステアリングホイールに角度が付いている。


ノスタルジックヒーロー Vol.145 2011年6月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:AKAMATSU TAKASHI/赤松 孝

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