いすゞ、日産、トヨタのワークスドライバーを務めた津々見友彦がハコスカGT-Rで箱根を駆け抜ける スカイラインHT 2000 GT-R in 箱根 1

旧車のデザイン、 雰囲気をそのままに現在の技術を投入して 当時の新車以上のクルマを造り上げる。 クルマ好きにとって理想ともいえる スカイラインがここにある。 そして今、このクルマで津々見友彦が 箱根の山を駆ける。

「いや〜、いいですね〜」

 かつてテレビ放送されていた「モーターランド」を彷彿させるコメントを発しながら、自由自在に箱根のワインディングロードを駆ける津々見友彦さん。

クルマは旧車専門ショップ「スターロード」がチューンしたスカイラインGT-R。数多くのクルマに乗ってきた津々見さんをうならせるのは、旧車らしからぬ完成度の高さとバランスの良さ。


 それもそのはず。スターロードのGT-Rはエンジンは溶接部分に至るまで分解し、パーツが精査されて組み直されている。もちろんノーマルのままではない。

キャブレターはウエーバーに、タコ足はワンオフとS20型エンジンを十分に生かすモディファイを行い、それを支える足回りはオリジナルサスペンション。

ブレーキにはMk63キャリパーを装備し、強化されている。


津々見友彦
第1回日本グランプリに出場。日産、トヨタ、いすゞの元ワークスドライバー。現モータージャーナリスト。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。趣味は自転車。


歪みの出やすいフロントのステーやヘッドライトのハウジングが隙間なく組み込まれている。難しい作業だが、ここをキチンと行うことでしっかりとしたボディが完成する。



クロームメッキで仕上げられたリアランプのハウジングとバンパー。新車時には亜鉛メッキ処理のみのパーツなども、クロームメッキにすることで、新車以上の状態を実現。


ホイールはワーク・エクイップ光輝リム仕様。この他にブラックアルマイトのツヤ有りとツヤ無しモデルがある。サイズはフロントが7.5J×15、リアが10J×15。



エンジンはフルバランス取り。多くのパーツをクロームメッキで仕上げているだけでなく、ハーネスの取り回しにもこだわりがある。スッキリとまとまったエンジンルームだ。


ノスタルジックヒーロー Vol.145 2011年6月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Satoshi Kamimura/神村 聖

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