手の届くところにあったオープンカー NA6 ユーノスロードスター 2

そして、発売されたユーノス・ロードスター。海外でも高い評価を受けたが、国内でもバックオーダーを抱えるほどの人気を博した。それほどまでの国内市場がどこに隠れていたのか、ユーノス・ロードスター人気は多くの予想に反して、長らく続くことになる。

 エンジンは1.6LDOHC16バルブで最高出力120ps、最大トルク14kg-mを絞り出した。丸みを帯びたDOHCのヘッドカバーは、どことなく英国車をイメージさせてくれる。

 足回りは全輪ダブルウイッシュボーンに前後スタビライザー。4mを切る全長にFRレイアウト、エンジン位置もドライバー寄りのフロントミッドレイアウト。まさにドライビングを楽しむためのクルマだった。

 初代ロードスターのトレードマークでもあるアルミホイール。ヘッドライトを起こすと、視角に下から生えてくるように現れる。邪魔になることなく、なぜか安心感を得られる。



ヘッドカバーはアルミ製。経年劣化を受けやすいが、磨けばきれいに輝く。エンジンブロックがバルクヘッド側へ寄ってレイアウトされているのが分かる。マツダのいうフロントミッドシップ。重量配分のポイント。



トランクルームにはバッテリーやスペアタイヤが装備される。上部には幌収納スペースがあり、若干狭い。

SPECIFICATIONS
90年式ユーノス・ロードスターVスペシャル(NA6CE型)

全長×全幅×全高(mm) 3970×1675×1235
ホイールベース(mm) 2265
トレッド前/後(mm) 1405/1420
最低地上高(mm) 140
車両重量(kg) 950
乗車定員 2名
最小回転半径(m) 4.6
エンジン型式 B6-ZE型  
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1597
ボア×ストローク(mm) 78×83.6
圧縮比 9.4:1
最高出力(ps/rpm、ネット) 120/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 14.0/5500
変速機 1速3.136/2速1.888/3速1.330/
4速1.000/5速0.814/後退3.758
最終減速比 4.300
ステアリング形式 ラック&ピニオン
サスペンション前 ダブルウイッシュボーン式
サスペンション後 ダブルウイッシュボーン式
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185/60R14(前後とも)
発売当時価格 212.2万円

NAロードスター 走行カット
ハチマルヒーロー 2009年 05月号 vol.11(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Tatsuo Sakurai /桜井健雄

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