ライトウェイトオープンカー復権の礎となった NA6 ユーノス ロードスター 1

ステアリング、サイドブレーキレバー、シフトノブはナルディのウッド3点セット。短いシフトレバーはショートストロークで軽快なシフトワーク。

70年代から長く生産されることがなかった国内オープン2シーターカー市場に現れたユーノス・ロードスター。
2人乗りという割り切った空間を贅沢に味わい、オープンの楽しさを多くの人々に感じさせたクルマは世界中で称賛され、その存在価値を知らしめた。国内ユーザーにとっても、オープンカーの存在を身近に感じさせた1台だった。

ロードスター登場前夜、ミアータという名で世界デビューしたヒーローを私たちは心待ちにしていた。そして待ちに待ったミアータ、国内名称ユーノス・ロードスターの国内デリバリーが始まったのは89年9月のことだった。
 ユーノス・ロードスターが発売される前にも、国内にオープンカーは存在していた。しかし、箱型乗用車のルーフを切り取ったモデルがほとんどで、オープンカー専用ボディの存在は珍しかった。ルーフを切り取ってしまったことで、心許ないボディ剛性だったり、逆に補強を入れすぎて、ひどく重量が増していたりと、ウイークポイントが目立ったのも事実。結局、オープンマインドを味わうには、ゴルフ・カブリオあたりが一番バランスよかった。

ステアリング、サイドブレーキレバー、シフトノブはナルディのウッド3点セット。短いシフトレバーはショートストロークで軽快なシフトワーク。



撮影車両は90年発売のVスペシャル。室内はタンカラーに統一され、シートはレザーのセミバケット。ヘッドレストにはオーディオが組み込まれている。


ステンレス製スカッフプレートはVスペシャル純正品。ノーマルにもオプションで設定されたアイテム。スピーカーもプレートと同じようなデザインを採用。

NAロードスター外観

ハチマルヒーロー 2009年 05月号 vol.11(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Tatsuo Sakurai /桜井健雄

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