異型2灯ヘッドライトのHTと違い、角型4灯ヘッドライトの顔つきは硬派一辺倒! ニッポンを代表する高級セダン、日産 セドリック 2

このラインナップをベースとしてスタートした430だったが、80年代に入る直前の79年10月、後世に語り継がれるグレードが加わった。それが国産初のターボチャージャ

ー付きエンジンが搭載された200ターボだった。L20E・T型エンジンの最高出力は145psで、NAエンジンの20ps増しという性能を発揮した。

 80年代となってからも、さらなる高級仕様をラインナップに組み込むために、セドリック&グロリアは進化していくことになる。80年4月にはターボ・ブロアムを追加し、ターボATも設定。81年4月のマイナーチェンジでは、グロリアのイメージキャラクターを務めていたプロゴルファーにちなんで、グロリアHT200ターボ・ジャック・ニクラウス・バージョンを設定した。

 83年6月のフルモデルチェンジでY30になるが、430の直線的なスタイリングには、今なおファンが多い。



セドリックの4ドアセダンは写真のような角型4灯ヘッドライトだが、4ドアHTは異形角型2灯となる。セドリックとグロリアの外観上の相違点は、前後のグリル&ガーニッシュ回りに集中している。


国産乗用車として、初めてターボエンジンが搭載されたセドリック&グロリア。そのパワートレーンがL20E・T型エンジンだ。オーナーの好みでヘッドカバーなどがゴールドに塗装されているが、元はブラックの結晶塗装が施されていた。



SPECIFICATIONS
80年式セドリック4ドアセダン200ターボSGLエクストラ
(E-430YAT型)
全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1430
ホイールベース(mm) 2690
トレッド前/後(mm) 1415/1380
最低地上高(mm) 185
車両重量(kg) 1415
乗車定員 5名
最小回転半径(m) 5.5
エンジン型式 L20E・T型   
エンジン種類 直列6気筒SOHCターボチャージャー付
総排気量(cc) 1998
ボア×ストローク(mm) 78×69.7
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps/rpm) 145/5600
最大トルク(kg-m/rpm) 21/3200
変速機 1速2.842/2速1.542/3速1.000/
後退2.400
最終減速比 4.375
ステアリング形式 バリアブルレシオ式
サスペンション前 ダブルウイッシュボーン
ボールジョイント独立式
サスペンション後 5リンクコイル式
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク/ディスク
タイヤ 185SR14(前後とも)
発売当時価格 264.4万円


ハチマルヒーロー 2009年 05月号 vol.11(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Satoshi Kamimura/神村 聖

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