1967年のフェアレディ2000によって越えた200km/hの壁。排ガス規制を経て再び禁断の壁を超えた 初代ソアラ 1

1967年生まれのフェアレディ2000によって、国産車は200km/hの壁を越えた。だがこの小さなオープンカーで壁を越えるには、非常に長いストレートと蛮勇が必要だった……。そして迎えた70年代。排ガス規制によって高性能マシンは息の根を止められてしまう。それが復活するのは80年代。そう、初代ソアラが誕生するまで、禁断の壁を越えるマシンは現れなかったのだ。

 TVCMがまた印象的だった。「未体験ゾーンへ」というキャッチコピーが流され、それこそクルマになぞ興味すらなさそうな人までもが「ソアラソアラ」と連呼するほど、世に与えたインパクトは大きかった。


グリル中央にはソアラのシンボルイメージであるグリフォン(鷲の上半身とライオンの下半身を持つ神のクルマを引く伝説上の生き物)のエンブレムが輝く。



2.8GTのさらに上がリミテッド。本革内装やピレリタイヤなどの装備が違い、性能的には同じだ。



従来の高級車にはなかった、リアシートの居住性を考えなくてもよいデザインテーマにより生まれた、伸びやかなフォルム。ボディカラーもパール系が増えていった時代だ。


ハチマルヒーロー 2009年 05月号 vol.11(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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