トヨタ・タウンエースでも、ライトエースでもありません。ダイハツです! ダイハツ デルタワイドワゴン 1

ダイハツ デルタワイドワゴン



 元号が平成に変わった頃から、自動車の流行はレクリエーショナル・ビークルがリードしてきた感がある。

 そんな時代に幼少期を過ごした若者にとって、商用的な箱車は憧れの存在になりうるらしい。
 80年式ダイハツデルタワイドワゴンに乗る鏡原さんもそんな一人だ。
 子供の頃から免許をとったら箱車、できれば10系の初代タウンエースに乗りたいと恋い焦がれていたという。


あえてバン用ホイールキャップを備え、フロントはバネ交換、リアは板バネを真っ直ぐにしてローダウン。テールゲートリッドをメッキに替えてアイキャッチに。



 学校を卒業後、自動車販売会社に就職した鏡原さんは、初めての愛車に当時の現行型トヨタノアを選んだ。

 ノアといえばタウンエースの派生車種だから、さりげなく10系タウンエースに思いを馳せながら、長い目で憧れのクルマを探していたのだろう。

 そして2年間ほど情報収集をしていたある日、香川県で10系タウンエースのOEM車であるダイハツ デルタワイドワゴンが販売されているとの知らせを受ける。
 憧れのタウンエースではなかったため一週間悩んだが、純正クーラーを前後に備えるレアな装備が決め手となり、入手を決意。今から7年前のことである。


ヘッドライトはレイブリック製に交換。オリジナルにこだわるのではなく、現代風なアレンジを施しているのもポイントだ




セキュリティはバイパーを装着。旧車といえどもこういった装備はあるにこしたことはないだろう。


掲載:ノスタルジックヒーロー Vol.143 2011年02月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text&photo:Shojiro Kuwano/桑野将二郎

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