柴自動車によって完璧に復元された ホンダ N360 ツーリングS 2

2010年の2月頃に茨城県のAさんが持ち込んだ赤いN360は、69年のマイナーチェンジで登場したNⅡと呼ばれるモデルの「ツーリングS」。

当初は塗装を仕上げる程度の注文だったため、軽い気持ちで塗装を剥がしてみたところ、修復が必要な部分が次々と見つかったのだ。

これではAさんがこだわる「純正ノーマル」に仕上げるためには、すべてバラして一からやり直さないといけないと柴自動車では判断。

 それから半年をかけて、ボディをバラバラの状態に分解し、サビている部分を取り除き、新車当時の状態に修復する「柴自動車クオリティー」の作業が行われた。

ボディの裏表はもちろん、エンジンの補機類や細かなパーツ類、ゴム製部品、内装、泥よけのステーにいたるまで、全く妥協を許さないレストアが施されて仕上げられた。

その内容は、部品取り車を3台も集めたことからも、徹底ぶりがうかがえるというもので、まさしく新車以上の状態に甦った。



スポーティーグレードの「S」は、ナルディタイプのステアリング(本来は革巻き)がタコメーター、フロアシフトなどが標準となる。69年からの新保安基準に合わせて、メーターパネル左下に「HAZARD」(ハザード)のスイッチが新設された。



左側のタコメーターは10000rpmまで目盛られ、9000rpmからがレッドゾーン。右側のスピードメーターは140㎞/hまでだ。左右のメーターの脇にあるノブは、メーターの照度を調整するためのノブだ。中央は燃料計。



コンソールボックス付きフロア型シフトレバーは「S」専用の装備で、Hマーク入りのシフトノブに交換されている。



天井は明るめの色で、サンバイザーには「HONDA」の文字が入る。



ドア内張りは、今後純正に交換する予定だ。



NⅡからは保安基準に合わせてリクライニングシートにはヘッドレストが装着され、2点式シートベルトが標準装備となり、安全性が向上。シートのステッチがほつれていた部分なども補修されている。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年 04月号 vol.144(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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