究極のニコイチ!? ハイブリッド ホンダ S600 レーサー 1

旧車のなかでも珠玉のライトウェイトスポーツとして知られる、ホンダS600。
日産製ジュニア・フォーミュラとして幅広い人気を得たザウルスJr.。

この何の接点もない2つの要素が、ある日、結びついて驚異的な化学反応を起こした。

既成概念にとらわれない、クルマを楽しむ自由な気持ちが、こんなに新しいクルマを生み出した。旧車の遊び方は、いろいろなのだ。



このクルマが「エスロク」たる部分は、その外皮、そして心臓部であるエンジンのみ。

シャシーを中心とする残りの基本部分は、純フォーミュラレーサーであるザウルスJr.そのものである。まさに「羊の皮を被った狼」を地でいく存在だが、その誕生には明確な理由があった。「K4-GPへの参戦」だ。

 K4-GPは軽自動車で行う耐久レースで、軽規格のエンジンを使用していれば、車体に関するレギュレーションは比較的自由なのが特徴。このレースには、すでにザウルスJr.シャシーをベースに、ロータス23ボディを被せたマシンなどが走っており、それを見た工房名岐の近藤代表は、同じコンセプトでのマシンメイクを決意。運良くフレームとエスロクのFRPカウルが入手できたので、マシン製作を開始した。



低いレーシングスクリーンの見た目もあってワイドに見えるが、実は実車よりドア部分が10cm長い。フロントライトベゼルとリアレンズは新品パーツを装着。



ブリティッシュレーサーの様なカラーリングで、この角度だとMGにも見える。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年 04月号 vol.144(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text : SUZUKI TAKAYOSHI / 鈴木貴義 photo : HIRANO HARUO/ 平野 陽

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