両車合わせて50万台! 大ヒットした430セド・グロ。しかし現存台数は・・・【2】1982年式 日産 セドリック 4ドア セダン 200E GL

これがフルオリジナルで抜群のコンディションを保った室内。ダッシュボードや木目パネルの割れも一切ない。未再生車でここまで状態が良いものは希少だ。

       
【新時代の幕開けを予感させた、豪奢かつ端正な正統派セダン  1982年式 日産 セドリック 4ドア セダン 200E GL Vol.2】

【1】から続く

 一気に近代化した430は、言うまでもなく大ヒットを記録。セドリック/グロリアの国内登録台数は、1979年が約7.8万台/約4.3万台、1980年が約7.8万台/約4.5万台、1981年が約6.4万台/約3.6万台、1982年が約5万台/約2.9万台、1983年が約5.8万台/約3.4万台(前者がセドリック、後者がグロリア。1979年は330、1983年はY30を含む)。両車合わせて50万台もの販売実績を残し、クラウンと互角の勝負を演じたのだった。

 とはいえ、販売終了から30年以上が経った今、430の現存台数は非常に少なくなっている。旧車専門店として日本中に知られる群馬県のオートサークルでも、「台数は減っていますね。買い取りの話も珍しくなりました」と代表の福嶋さんは語る。オートサークルが提供してくれた今回の撮影車両は、430セドリックセダンの後期で、GLはNAエンジン搭載モデルの標準的なグレード。ターボや2.8Lブロアムの人気が高いだけに、希少な個体だ。

>> 【画像18枚】ベーシックなL20E型2L直列6気筒SOHCエンジンを搭載した200E GL。後期型でECCS(エンジン電子集中制御システム)が投入されている




>> セダンのメーターは速度計のみのシンプルなもの。走行距離はわずか2万4000kmだ。





>> ハードトップと比較すると、センターコンソールの造形が違うことが分かる。セダンGLはマニュアルエアコン、カセットデッキが標準。


1982年式 日産 セドリック 4ドア セダン 200E GL(430)

Specification 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4690×1690×1430
ホイールベース(mm) 2690
トレッド前/後(mm) 1415 / 1380
車両重量(kg) 1335
エンジン型式 L20E型
エンジン種類 直列6気筒SOHC
総排気量(cc) 1998
ボア×ストローク(mm) 78.0×69.7
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps / rpm) 125 / 6000
最大トルク(kg-m / rpm) 17.0 / 4400
変速比 1速 2.842 / 2速 1.542 / 3速 1.000 /
4速 0.686 / 後退 2.400
最終減速比 4.375
ステアリング ボールナット
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン / 5リンク
ブレーキ前/後 ディスク / リーディングトレーリング
タイヤ 185SR14(前後とも)
発売当時価格 200.8万円



【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 5月号 vol.35
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1982年式 日産 セドリック 4ドア セダン 200E GL(全3記事)

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【1】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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