世界初の電動格納式メタルトップ【3】現存数の少ないエアロキャビン|1989年式 トヨタ ソアラ 3.0GT エアロキャビン|ハイソカー時代を築いた最高級クーペ

オープンエアと快適性を両立する世界初の電動格納式メタルトップ

       
デビューとともに国産車の新たな時代の幕開けを告げたソアラ。
美しいスタイリングや豪華な室内、ライバルを凌駕する圧倒的なパワー、革新的な電子制御装備、そのどれをとっても、クルマが飛躍的に進歩した80年代を象徴する一台となった。
多くのファンを心酔させ、唯一無二の存在となったソアラの全貌に迫る。

【 1989年式 トヨタ ソアラ 3.0GT エアロキャビン Vol.3】

【2】から続く

 なお、ハチマル車のなかでもとりわけ人気の高いZ20ソアラだが、エアロキャビンは現存数が少なく、なおかつ電動メタルトップが正常に作動する個体は珍しい。しかし撮影車両はオリジナルに近い状態を維持し、コンディションも上々という希少な1台。オーナーは、Z10ソアラが好きだったこともあって必然的にZ20ソアラにも興味を持つようになり、昨年夏に偶然エアロキャビンを入手。外装のリフレッッシュは終わったので、今後はシートの張り替えなどを予定している。完成後の姿が今から楽しみだ。

>>【画像19枚】目の焦点変化を極力抑え、昼夜問わず優れた視認性を実現するスペースビジョンメーター。デザインは標準車と同じだ




OWNER’S VOICE/ハチマル車を愛する中古車販売店のオーナー



 取材車両のオーナーは、岐阜県大垣市の中古車販売店「アウトレーベン・シャッツェス」の代表。以前は近くの仮店舗で営業していたが、覚悟を決めて昨年3月からこの地でスタート。大前さんは「普通の中古車店ですよ」と言うが、どう見ても旧車&ハチマル車専門店の装い。とはいえ、中古車購入や修理など、クルマに関する相談はハチマル車以外ももちろんOKなので、気になる人は問い合わせてみてはどうだろう。


この日はチェイサーやスターレット、ベレットなどが入庫。大前さんはハチロクを4台所有するので、レビン/トレノ好きにもオススメ。

アウトレーベン・シャッツェス
〒503-0804 
岐阜県大垣市中ノ江3-20-1
TEL 0584-71-7986




1989年式 トヨタ ソアラ 3.0GT エアロキャビン(MZ20)



全長×全幅×全高(mm) 4675×1725×1345
ホイールベース(mm)  2670
トレッド(mm) 1460(前後とも)
車両重量(kg)  1610
エンジン型式  7M-GTEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 2954
ボア×ストローク(mm) 83.0×91.0
圧縮比 8.4:1
最高出力(ps / rpm) 240 / 5600
最大トルク(kg-m / rpm) 35.0 / 3200
変速比 1速 2.804 / 2速 1.531 / 3速 1.000 /
4速 0.705 / 後退 2.393
最終減速比 3.727
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 215 / 60R15(前後とも)
発売当時価格 430.9万円



【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 3月号 vol.34
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1989年式 トヨタ ソアラ 3.0GT エアロキャビン(全3記事)

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【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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