初代のイメージを大きく崩すことなく、よりスタイリッシュでスポーティーなフォルムを実現した2代目MR2。 SW20 トヨタ MR2 Gリミテッド Tバールーフ  1

国産市販車初のミッドシップスポーツ、MR2

 初代AW11はFFの80系カローラのコンポーネントを流用しつつも、コンパクトなボディとミッドシップレイアウト、4A-GELU型エンジン(1・5L3A-L型もあり)というパッケージにより、意のままに操れるハンドリングや痛快な走りを実現。

 手頃なプライスで「ミッドシップ=高級スポーツカー」というイメージを覆し、国内外で人気を獲得。モータースポーツシーンでも活躍した。そして89年にはフルモデルチェンジを受け、2代目へと進化したのである。

 2代目にあたるSW20は、「スポーツコミューター」という基本コンセプトを踏襲しながら、一段とスポーツカー的な性格を強めた。その核となっているのが、ボディのサイズアップと排気量の拡大だ。

 初代よりもひと回り大きくなったボディは、伸びやかでエレガントなシルエットと豊かな面構成を実現するため、全長を220mm、全幅を30mm拡大。全高を10mmダウン。

 初代のイメージを大きく崩すことなく、よりスタイリッシュでスポーティーなフォルムを実現した。


リトラクタブルヘッドライトも特徴だが、見どころはフォグランプ。ステアリングの切れ角に応じて進行方向の照射範囲を広げる、世界初のステアリング連動フォグランプを採用。なお、ウインカー&ポジションレンズはⅣ型以降のクリアタイプに交換済み。



テールランプにはゲインズ製シルエットテールが装着され、当時の雰囲気たっぷり。



サイドのエアインテークは、ミッドシップをアピールするデザイン。



マフラーはSW20からターボ、自然吸気ともに左右2本出しを採用。取材車両のマフラーは、腐食もなく良い状態を保持。



ホイールは、軽量かつ高剛性でスポーツカー御用達のボルクレーシング・TE37。



Tバールーフは全グレードに設定。一時期雨漏りのトラブルがあったが、DIYでモールを補修して現在は解決している。


掲載:ハチマルヒーロー 2013年 11月号 vol.23(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : Motosuke Fujii(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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