フルラインターボの旗艦車【1】ギャランΛの後継という位置付けのスポーツクーペ|1989年式 三菱 スタリオン 2600 GSR-VR|我が青春のリトラクタブル

ヘッドライトを閉じているとシャープなイメージ

       



我が青春のリトラクタブル マッチョボディにビッグパワー、これがフルラインターボの旗艦車

【1989年式 三菱 スタリオン 2600 GSR-VR Vol.1】

 速さや運動性能、快適性など、クルマ選びのファクターはいくつもあるが、スタイリングもそのひとつ。ここに登場するオーナーは、スタリオンのダイナミックなデザインに憧れるとともに映画「キャノンボールⅡ」での活躍に心を奪われ、購入したという。ただし、オーナーにとってこの個体は自身2台目のスタリオンで、運転免許取得後に初めて買った愛車がGSR-Ⅱ。当時はGSR-VRが欲しかったが高価で手が出ず、涙を飲んで中古のGSR-Ⅱを購入したというのだ。そんな思いを持ちながら長年待ち続けた結果、この個体に出合い、約6年前に入手した。

 1982年にリリースされたスタリオンは、ギャランGTO、ギャランFTO、ランサーセレステに続く三菱のスポーティーカー第4弾としてデビュー。ギャランΛ(ラムダ)の後継モデルという位置づけだったが、実際にはポルシェ924を仮想ライバルとしたスポーツクーペだ。


>>【画像17枚】1984年の改良でフォグランプがバンパーに設置され、1985年のマイナーチェンジでボンネット上のダクトが消滅したフロントフェイスなど



>> 大型の3分割リアスポイラーは標準装備。ボディカラーは、このセルビアブラックを含めて全5色ラインナップされていた。

1989年式 スタリオン 2600 GSR-VR(A187A)


SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4410×1745×1320
ホイールベース(mm)  2435
トレッド前/後(mm) 1465 / 1425
車両重量(kg)  1320
エンジン型式  G54B型
エンジン種類 直列4気筒SOHCターボ
総排気量(cc) 2555
ボア×ストローク(mm) 91.1×98.0
圧縮比 7.0:1
最高出力(ps / rpm) 175 / 5000
最大トルク(kg-m / rpm) 32.0 / 3000
変速比 1速 3.400 / 2速 2.016 / 3速 1.345 / 4速 1.000 / 5速 0.856 / 後退 3.578
最終減速比 3.545
ステアリング ボールナット
サスペンション ストラット(前後とも)
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ前/後 205 / 55R16 / 225 / 50R16
発売当時価格 302.5万円


【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2016年 1月号 vol.33
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1989年式 三菱 スタリオン 2600 GSR-VR(全3記事)

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text : HIDEO KOBAYASHI/小林秀雄 photo : AKIO HIRANO/平野 陽

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