11ヶ月に及んだレストア作業。カーナビも追加メーターも備える  大森ファクトリー仕上げのケンメリGT-R 3

レーシーなフロントスポイラーは横山さんの好み

73年式 日産 スカイライン HT 2000GT-R

 ケンメリGT-Rのレストアにあたり、横山さんの希望としては、「純正ノーマルにはこだわらず、部品がなくなっても困らないように新しい部品を採用する」というもの。

 そのため、ニスモでは、S20型エンジンのフルオーバーホールに合わせて各部の重量合わせとバランス取りを行い、キャブレターをウエーバーφ45mmに変更し、特注のステンレス製タコ足を装着、点火系のCDI化、軽量フライホイールの採用、アルミラジエター&電動ファンの追加などが行われた。

 また、程度の良いボディであったが、下回りに発生していたサビを取り除くため、ステップやフロアを補修。足回りやステアリング系、ブレーキ回りなども完璧にリフレッシュされた。

 室内には追加メーターやカーナビなどを装着。
 トランクには、ステンレス製100リットルタンクを装備し、フューエルキャップを今時のネジ込み式に変更するなど、使いやすさと長く乗るためのアップデートが施されている。


 日産ワークスの血統を受け継ぐニスモ大森ファクトリーの熟練メカニックによる、ケンメリGT-Rのレストア作業は11カ月にわたって行われた。
 その結果、7年経った現在でもトラブルはなく、仲間とのドライブからサーキット走行まで、横山さんをたっぷりと楽しませてくれているという。

ケンメリGT-Rのインパネ
純正のアルミ・メーターパネルや黒一色のスパルタンな雰囲気を残しつつ、ダットサン・コンペステアリングやアルミ製のABCペダル類、センターコンソールにカーナビを追加するなど、オーナーの好みでリメイクが施されている。


ケンメリGT-Rの三連メーター
グローブボックス下には、油温、油圧、水温の追加メーターを美光ワークスで装着し、エンジンの状態をチェックしている。


ケンメリGT-Rのスタータースイッチ
コンソールのチョークレバーの位置に、エンジンのスタータースイッチを新設。


ケンメリGT-Rのシート
運転席にはダットサンレプリカ風のバケットシートを装着。助手席は純正で、4点式ハーネスを装備。



掲載:ノスタルジックヒーロー Vol.143 2011年02月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo:Hideyoshi Takashima/高島秀吉 Cooperation:美光ワークス

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