Zの鼓動|エンジンの復活を一番喜んだのは・・・|1971年式 日産 フェアレディ 240ZG Vol.3

親戚のクルマを譲り受けることになったオーナー。それまでのコブラを手放して、新たな旧車ライフをスタートさせた。クルマを最高の状態にしておくことがオーナーの務めと、ガレージでクルマを愛でる日々が続く。そして、しっかりと走らせることで、調子を上げてくるフェアレディZ。オーナーの元にやってきて、ようやく本来の姿を取り戻そうとしているのだった

       
【1971年式 日産 フェアレディ 240ZG Vol.3】

【2】から続く

 エンジンの復活を一番喜んだのはいとこだった。快調なクルマの姿を見て、目を輝かせ、ようやくクルマを直視できるまでの状態になっていた。

 最近ではいとこ同士でイベントへ顔を出すことも増えてきたという。一番の目的は前オーナーの築き上げたクルマ仲間とのつながりを復活させること。
 ほんの少しだけ歩みを緩めたフェアレディ240ZGであったが、確実に前に進み始めた。クルマにかかわってきた人々が再びつながり、オーナー、そして家族からは笑顔があふれるように。

 今は現状を維持しながら、グッドコンディションをキープすることを心がけている。そして、次なる目標が。
「前オーナーには娘さんがいるので、子供ができたら、その孫にこのクルマを乗ってほしいんです」とオーナー。

 フェアレディ240ZGとの付き合いは、まだまだ、長く続きそうだ。


>>【画像21枚】リアフェンダーの美しいラインはフェアレディの流麗なボディラインを形成するとともに、力強さを感じさせるデザイン効果。オーバーフェンダーとの連続するデザインが美しいクォーターアングルなど



>> ここはオーナーにとって大切な空間。前オーナー時代にN2dのイメージカーとなり、当時の横断幕が飾られている。





>> 壁には以前乗っていたコブラの写真。レースでは輝かしい成績を残し、盾やトロフィーが並んでいる。





>> 毎日のメンテナンスは自身でおこなっている。あくまで趣味の範囲ではあるが、バイクのエンジンを下ろしたり、本格的。



OWNER’S VOICE/一緒にクルマを楽しんだ仲間であり、家族のために


親戚のクルマを譲り受けることになったオーナー。それまでのコブラを手放して、新たな旧車ライフをスタートさせた。クルマを最高の状態にしておくことがオーナーの務めと、ガレージでクルマを愛でる日々が続く。そして、しっかりと走らせることで、調子を上げてくるフェアレディZ。オーナーの元にやってきて、ようやく本来の姿を取り戻そうとしているのだった。


1971年式 日産 フェアレディ 240ZG(HS30)

SPECIFICATION 諸元
全長 4305mm
全幅 1690mm
全高 1285mm
ホイールベース 2305mm
トレッド前/後 1355mm / 1345mm
最低地上高 160mm
室内長 835mm
室内幅 1390mm
室内高 1070mm
車両重量 1010kg
乗車定員 2名
最高速度 210km / h
登坂能力tanθ 0.467
最小回転半径 4.8m
エンジン型式 L24型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 2393cc
ボア×ストローク 83×73.7mm
圧縮比 8.8:1
最高出力 150ps / 5600rpm
最大トルク 21kg-m / 4800rpm
変速比 1速 2.906 / 2速 1.902 / 3速 1.308 / 4速 1.000 / 5速 0.864 / 後退 3.382
最終減速比 3.900
燃料タンク容量 60L
ステアリング形式 ラックアンドピニオン
サスペンション 前後ともストラット式独立懸架
ブレーキ 前/後ディスク / リーディングトレーリング
タイヤ 前後とも175HR-14
発売当時価格 150万円




初出:ノスタルジックヒーロー 2017年8月号 Vol.182
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 日産 フェアレディ 240ZG(全3記事)

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【1】【2】から続く

text:KEISHI WATANABE/渡辺圭史 photo:SATOSHI KAMIMURA/神村聖

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