S20型エンジンを心臓部に持つ|最後の4ドアGT-R!? 伝説を生み出した「狼」 Vol.1

70年式 日産 スカイライン 2000 GT-R


 レースの世界でスカイラインの名を上げたS50系の後を受けて、1968年8月に登場したのが、3代目となるC10スカイラインだった。

 4ドアセダンと荷室を持つバン、2種類のボディを持ち、プリンスの流れをくむ1.5ℓ水冷直列4気筒SOHCのG15型エンジンを搭載。

 68年10月には2.0ℓ水冷直列6気筒SOHCのL20型エンジンを搭載する2000GTが追加され、後に「スカG」と呼ばれる人気車種となる。
ハコスカ リアビュー
テールランプの赤いレンズは、分割されていないのが初期型の特徴。写真の改良型ではレンズの中の透明のバックランプの形状が微妙に違う。



 一方、先代でS54スカイライン2000GT-Bというレースで勝てるグレードがあったことで、C10系にもその流れを受け継ぐ車両が強く望まれていた。

 そして開発されたのが、プリンスR380に搭載されていた水冷直列6気筒4バルブDOHCのGR8型エンジンをベースに開発された、S20型エンジンを心臓部に持つ2000GT-Rだった。

4ドア GT-Rエンブレム
4ドアGT-Rの初期型は、赤いタイル状のベースに白と黄色の文字でGT-Rと記されたエンブレムが付く。


ハコスカ GTバッジハコスカGT-R リアエンブレム
エンブレム類もオリジナルに忠実に装着。旧車の雰囲気を保つうえで、こういった部分の仕上げがとても大切になる。


 68年秋に開催された第15回東京モーターショーに参考出品され、69年2月21日から全国発売された2000GT-Rは、何の変哲もない4ドアボディの乗用車ながら、レーシングマシンに匹敵する中身を持つクルマとして、「羊の皮を被った狼」の異名も持っていた。


ハコスカ ホイール
取材車両のタイヤはファルケン・ジークスZE912で、サイズは前195/55R15、後205/50R15。ホイールは前後ともにRSワタナベ・エイトスポークで、サイズは6.5J×15。前後のサスは亀有エンジンワークス製を選択。




掲載:ノスタルジックヒーロー Vol.143 2011年02月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo:Isao Yatsui/谷井功 Cooperation:クラシックカーナゴヤ

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