ハチマル家族|夫婦と親子を結ぶ絆は世代を超えた兄弟車【2】「マニュアルの方が好きなので、苦ではないですよ」|1973年式トヨタ スプリンター トレノ 1600 & 1986年式 トヨタ カローラ レビン 3ドア GTV

父であり夫のTE27トレノと長女

       

父のTE27は私が受け継ぎます!

旧車をこよなく愛する親。そんな親から愛情と嗜好を受け継いで育った子ども。
当たり前のように身近にクルマがあって、クルマと家族の思い出を積み重ねていく。
ハチマル車に囲まれたクルマ好きにとって、うらやましい幸せな家族のカタチがある。

【1973年式トヨタ スプリンター トレノ 1600 & 1986年式 トヨタ カローラ レビン 3ドア GTV Vol.2】

【1】から続く

 TE27トレノ・オーナーの夫に「クルマ好き」と言われる妻は、AE86レビンに乗る。この個体は知人から購入したもので、前オーナーが大事に乗っていて状態が良かったので夫が「クルマを手放すときは声をかけてください」とお願いしていた。そして約8年前に譲ってもらってからは、通勤など妻のパートーナーとして日常を送っている。後ページを見てもらえれば分かるように、このハチロクはGTV。つまり走りを強化した硬派モデルとして位置付けられるグレードで、5速MTのみの設定。それについて聞くと、「マニュアルの方が好きなので、苦ではないですよ」とのこと。さすが、クルマ好きだけある。

 こんなクルマ大好きの2人は、クルマ関連のイベントにも積極的に参加。倉敷旧車倶楽部のミーティングをはじめ、オフ会などさまざまなイベントに家族一緒に出かけ、そこで少しずつ娘さんたちにクルマの魅力を伝えていった。子どもの頃から両親の熱心な英才教育を受けて来た娘さんたち。そのかいあって、とくに桃子さんは小さい頃からクルマが好きになる。残念ながら(?)次女はあまり旧車に興味を持たなかったが、家族でイベントに出かけるのは好きだったそうだ。


>>【画像21枚】スピードスターのマークⅡで、サイズは13インチのホイールなど。大きく張り出したオーバーフェンダーがベースのスプリンターと大きく違う部分だ




>> 1.4LのT型エンジンをベースにボアアップ、DOHC化、ヘッドのアルミ化などを施したスポーツユニットが2T-G型。燃料供給はソレックスのツインキャブ。名機として語り継がれている。





>> ブラック基調の内装に円形メーターが並ぶレーシーなコクピット。追加メーターなど多少のモディファイをしている。





>> ベースとなるスプリンターのホットモデルとして追加されたのが、1972年にデビューした初代スプリンタートレノ1600。


【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 11月号 vol.32
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1973年式トヨタ スプリンター トレノ 1600 & 1986年式 トヨタ カローラ レビン 3ドア GTV(全3記事)

関連記事: ハチマルのある家族の日常

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【1】から続く

text:Rino Creative/リノクリエイティブ photo : YOSHITAKA TAKAHARA/高原義卓

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