富士のストレートで6速9000rpm 230km/hをマーク! 幻のトヨタワークスエンジン151Eを搭載したTE27L 3

       
往年のワークスマシンを超えるスペックとなったこのTE27L、実際その走りのポテンシャルは高いレベルにあり、富士スピードウェイのストレートでは6速9000rpmで約230km/hをマークしたという。
 誰もが真似できるわけではないが、こうした往年のレーシングエンジンを搭載するというのは、旧車チューンにおけるひとつのロマンだろう。情熱はこうして、いつか形になるのだ。


SPECIFICATIONS
トヨタカローラ クーペ(TE27-L逆輸入車)
●エンジン:2T-G型改 4バルブ フォーミュラ・パシフィック用(151E 240PS/1万500rpm)
●ミッション:アルテッツァ用6速MT(J160)
●クラッチ : ロッキード製 TWINプレート(7in)
●サスペンション:フロント/AE86 調整式(12K)+TRD製ショックアブソーバー リア/AE86(8K)5リンク フルピローボール+TRD製ショックアブソーバー
●ブレーキ:フロント/APロッキード4ポット+レース用ブレーキローター リア/APロッキード2ポット+AE86スリットローターorレース用ブレーキローター
●デフ:最終減速比4.778+TRD製2WAY LSD
●ステアリング:AE86L ラック&ピニオン
●ボディ:CO2溶接増、スポット増&補強ブラケット追加
●軽量化:FRP製ボンネット、トランク、オーバーフェンダー。FRP&カーボン製フロントフェンダー、前後バンパー。ジュラルミン製フロントハブ、各部アルミ化(ジュラルミン)エンジンマウント、オルタネーターBKT、オイルポンプBKT、バックプレート、ミッションクロスメンバー、ラジエーター。ポリカーボネート製ウインドー(フロント以外)。ドライカーボン製ドア内張り、ドアミラー。各部にチタンボルト&ナットを採用
●車両重量:786㎏(冷却水、各オイル、燃料満タン時)、129㎏軽量化(合計140㎏軽量化、ミッションは11㎏増)





オイルパンはドライサンプ用でなんとマグネシウム製。ステアリングは同じ左ハンドルのAE86Lからラック&ピニオンを流用している。



リアの足回りはAE86用を流用するためフレームにブラケットを追加。ブッシュ類はピロボール化されている。ショックはTRD製だ。



6速ミッションを移植した関係で、シフト位置は純正より後退している。コンソールには各種メーターを配置。


タコメーターはTRD製で、何と11000rpmまで刻まれている!


ドライサンプ用のオイルタンクは、助手席の足元に設置。


ドア内張は軽量化のためにドライカーボンのパネルを装着。前後バンパーもカーボンだ。前後フード類もFRP化されており、とことん軽量なボディにこだわって製作されたことがうかがえる。

 



掲載:ノスタルジックスピード 2013年7月 Vol.001 (記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

photo:Isao Yatsui/谷井 功

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