AE86完全攻略シリーズ3|前期トレノ2ドア|自身2台目となる個体。実は2ドアのトレノじゃなくてもよかった!?|1985年式 トヨタ スプリンター トレノ 2ドア 1600GT アペックス Vol.3

6年ほど前のレストアでオールペイントしたため、赤系ボディ特有の退色もほとんどなし。フルノーマルに見えるが、足回りはポテンザのジムカーナショックとダート用スプリングを組む。

       

AE86完全攻略シリーズ3 前期トレノ2ドア

これまで本誌ではDR30スカイラインやセドリック&グロリア、GX71マークⅡなど
ハチマル世代を代表するクルマたちを幾度となく取り上げ特集してきた。
だが、ハチロクに関しては絶大な人気を集めているにもかかわらず、深く踏み込んでいない。
そんな本誌が満を持して大特集。総力をあげてハチロクのすべてをお届けする。

【1985年式 トヨタ スプリンター トレノ 2ドア 1600GT アペックス Vol.3】

【2】から続く

 このトレノのオーナーは、大学の自動車部に所属していたときに買った初めての愛車がハチロクのレビンだった。その後、いろいろな車種を乗り継いでいくにつれて、オーナーはハチロクの良さを改めて感じるようになり、自身2台目となるこの個体を約25年前に購入したという。ただし、左フロントに修復歴があり、ハンドリングにクセがあるなど、けっしてコンディションは良くなかったそうだ。そして、7〜8年の不動期間を経てレストアを実施。エンジンを降ろしてエンジンルームまで塗装し、ボディの歪みも修復。ピカピカのボディとともに、素直なハンドリングも取り戻したという。なお、レストアを実施したきっかけには、新品パーツが入手できるうちにキレイな状態に戻しておきたかったということもあったそうだ。

 こうして、30年前の個体とは思えないコンディションに仕上げられたトレノは、第5回ノスタルジック2デイズで「選ばれし10台」に選出。来場者から多大な注目を集めたのだった。


>>【画像16枚】トレノのアイデンティティであるリトラクタブルヘッドライトをオープンしたショットなど。 前期と後期ではバンパーやガーニッシュのデザインが異なる




>> 取材車両のエンジンは走行距離14万kmオーバーでノンオーバーホールだが、いまだに好調を維持。プラグコードはTRD製に交換し、GABのストラットタワーバーを装着する。





>> ボンネットステーのキャッチャーは2種類あり、この形状は新車採用のものだという。


OWNER’S VOICE/実は2ドアのトレノじゃなくてもよかった!? 


「走りの良さでハチロクを選んだので、2ドアのトレノじゃなくてもよかったんです」と本音を話してくれたオーナー。しかしトレノとの付き合いは25年以上にもおよび、ノーマル然としつつもオーナーのこだわりが詰め込まれた、かけがえのない相棒なのだ。
 それだけに「次はリアのスタビライザーを交換したいですね」と、さらに自分好みのセッティングを追求する予定。オーナーとトレノのカーライフは、まだまだ続くことだろう。

1985年式 トヨタ スプリンター トレノ 2ドア 1600GT アペックス(AE86)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4205×1625×1335
ホイールベース(mm)  2400
トレッド前/後(mm) 1355 / 1345
車両重量(kg)  925
エンジン型式  4A-GEU型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1587
ボア×ストローク(mm) 81.0×77.0
圧縮比 9.4:1
最高出力(ps / rpm) 130 / 6600
最大トルク(kg-m / rpm) 15.2 / 5200
変速比 1速 3.587 / 2速 2.022 / 3速 1.384 /
4速 1.000 / 5速 0.861 / 後退 3.484
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / 4リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 185 / 70R13(前後とも)
発売当時価格 159.1万円

初出:ハチマルヒーロー 2015年 11月号 vol.32
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1985年式 トヨタ スプリンター トレノ 2ドア 1600GT アペックス(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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