AE86完全攻略シリーズ2|後期レビン2ドア|「あのときはEP71を選んだ」長年の夢をかなえて乗るハチロク| 1986年式 カローラ レビン 3ドア 1600 GTV Vol.3

この個体はもともとスポーツパッケージ装着車だが、リアスポイラーとサイドマッドガードは外されている。サビ防止を考慮して再装着はしていない。

       
これまで本誌ではDR30スカイラインやセドリック&グロリア、GX71マークⅡなど
ハチマル世代を代表するクルマたちを幾度となく取り上げ特集してきた。
だが、ハチロクに関しては絶大な人気を集めているにもかかわらず、深く踏み込んでいない。
そんな本誌が満を持して大特集。総力をあげてハチロクのすべてをお届けする。

【 1986年式 カローラ レビン 3ドア 1600 GTV Vol.3】

【2】から続く

 だが、オーナーは30年前にGTVのオーナーになっていたかもしれないというのだ。「当時、EP71スターレットSiリミテッドのエアコン&オーディオ付きと、レビンGTVのオプションなしの総額がほぼ同じだったんです。悩みに悩んだ結果、このときはEP71を選んだんです。もちろん、EP71はとても気に入っていましたが、ずっとハチロクの存在が心にありました。それが今このクルマに乗っている理由で、あのときにハチロクに乗っていたら今は乗ってなかったかもしれませんね」とオーナー。長年の夢をかなえて乗るハチロクは格別のものがあるのだろう。それはキレイに仕上げられたこのクルマが物語っている。

>>【画像17枚】前席はGTVもGTアペックスも同形状のスポーツシートだが、生地とカラーリングは異なる。リアシートの形状はGTアペックスと異なり、ショルダー部分がラウンドしていない。ビニール張りで助手席側ドアに小物入れが付かないドアなど



>> エンジンはノーマル。タワーバーは前オーナーが取り付け。燃料ラインは新品交換、燃料ポンプはMR2(SW20)のNA用を流用。



OWNER’S VOICE/これからも続くハチロクへの愛情


 購入からの14年間で4万5000kmを走行。また、クルマを仕上げるとともに希少なパーツも集めてきたオーナー。「最近は部品置き場に困ることもあって、『使う予定のある物だけ買いましょう』と家族に言われてます」とのこと。現状でも十分に仕上がっているように見えるが、「トランスミッションとクラッチのオーバーホール、エアコン入れ替えなど、まだまだたくさんありますよ」とオーナー。ハチロクに対する愛情は衰える気配がない。

1986年式 カローラ レビン 3ドア 1600 GTV(AE86)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4200×1625×1335
ホイールベース(mm) 2400
トレッド前/後(mm) 1355 / 1345
車両重量(kg) 940
エンジン型式 4A-GEU型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1587
ボア×ストローク(mm) 81.0×77.0
圧縮比 9.4:1
最高出力(ps / rpm) 130 / 6600
最大トルク(kg-m / rpm) 15.2 / 5200
変速比 1速 3.587 / 2速 2.022 / 3速 1.384 /
4速 1.000 / 5速 0.861 / 後退 3.484
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / 4リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 185 / 60R14(前後とも)
発売当時価格 136.8万円

初出:ハチマルヒーロー 2015年 11月号 vol.32
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1986年式 カローラ レビン 3ドア 1600 GTV(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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