AE86完全攻略シリーズ2|後期レビン2ドア|長年待ちこがれて選んだのは、走りを強化した硬派なGTV| 1986年式 カローラ レビン 3ドア 1600 GTV Vol.1

長年待ちこがれて選んだのは、走りを強化した硬派なGTV。

       
これまで本誌ではDR30スカイラインやセドリック&グロリア、GX71マークⅡなど
ハチマル世代を代表するクルマたちを幾度となく取り上げ特集してきた。
だが、ハチロクに関しては絶大な人気を集めているにもかかわらず、深く踏み込んでいない。
そんな本誌が満を持して大特集。総力をあげてハチロクのすべてをお届けする。

【 1986年式 カローラ レビン 3ドア 1600 GTV Vol.1】

 ハチロクと言えば、圧倒的にGTアペックスの人気が高い。それは周知の事実で、現存している個体や中古車市場の流通量と相場がそれを裏付けている。その一方で、「走りのグレード」としてのキャラクターを確立しているのがGTVで、こちらを選ぶ硬派なファンも少なくない。では、GTVはなぜ走りのグレードと呼ばれるのか。

 GTアペックスとGTVではカタログのスペック上に大差はない。だが、目に見えない部分で大きく異なっているのだ。まず足回りではスプリングのバネ定数とショックアブソーバーの減衰力を高く設定するとともに、リアスタビライザーを強化。タイヤサイズも185/60R14となる。さらに、ステアリングのギヤ比が低く設定され、ロック・トゥ・ロックは3回転。加えて、GTアペックスの豪華な装備を省略することで車両重量を20kgも軽減。ハチロクらしいファン・トゥ・ドライブを際立たせているのがGTVなのだ。

>>【画像17枚】この個体はもともとスポーツパッケージ装着車だが、リアスポイラーとサイドマッドガードは外されている。サビ防止を考慮して再装着はしていない





>> オプションのサンルーフが装着されている。「GTVには似合わないけど、程度を優先しました」とオーナー。






>> サイドモールのホワイトストライプはオーナーの自作で、リアコンビランプとコーディネート。





>> マフラーはフジツボのレガリスに交換。



1986年式 カローラ レビン 3ドア 1600 GTV(AE86)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4200×1625×1335
ホイールベース(mm) 2400
トレッド前/後(mm) 1355 / 1345
車両重量(kg) 940
エンジン型式 4A-GEU型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1587
ボア×ストローク(mm) 81.0×77.0
圧縮比 9.4:1
最高出力(ps / rpm) 130 / 6600
最大トルク(kg-m / rpm) 15.2 / 5200
変速比 1速 3.587 / 2速 2.022 / 3速 1.384 /
4速 1.000 / 5速 0.861 / 後退 3.484
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / 4リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 185 / 60R14(前後とも)
発売当時価格 136.8万円

【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 11月号 vol.32
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1986年式 カローラ レビン 3ドア 1600 GTV(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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