走りも断然刺激的! 規制前のモデルをあえて選んだ、オーナー青年時代|1975年式 トヨタ セリカ LB 1600 GT Vol.1

フロントグリルにセリカのエンブレムとGTの文字が入る。

       

初めてのマイカー、セリカLB。そのステアリングを再び握る

初代セリカといえば、2ドアクーペの通称「ダルマ」と3ドアリフトバックの「LB」がある。LBは、ディクセルの音田栄作社長が免許を取って初めて買った思い出のモデルだ。いくら走っても飽きなかったという青春のLB。昨年の夏、再びLBのステアリングを握ることになった。

【1975年式 トヨタ セリカ LB 1600 GT Vol.1】

 このセリカLB(TA27)の音田さんが免許を取った頃は、ちょうど日本のモータリゼーションの転換期だった。締め付けのピークとなった昭和53年排ガス規制によって、DOHCエンジンに代表される高回転・高出力のエンジンは軒並み出力ダウンを余儀なくされ、デザイン的にも近代化し、すっかり優等生化した。走ることが大好きな若いクルマ好きにとって、その頃のモデルはなんだかとても物足りなく、規制前のモデルのほうがかえってパワーがあり、走りも断然刺激的だったのだ。

 18歳になり免許を取った音田さんも、その当時のモデルには目もくれず、少年の頃からあこがれていた旧モデルのセリカLBを、初めてのマイカーとして選んでいる。

>>【画像30枚】キャブは純正のソレックス40PHHから44PHHにサイズアップされている2T‐G型エンジンなど



ボディは当時のワークスカラーを模した2トーンカラーで、赤はディクセルのロゴ色に合わせた。





>> リアガーニッシュのエンブレムは2000GTのもの。





>> タイヤ、ブレーキ、消耗品こそ重要 その考え方は今も変わらず。



1975年式 セリカLB 1600 GT(TA27)
SPECIFICATIONS 諸元
●エクステリア : FRPボンネット/リアゲート、ワークス風カラーリング(カッティングシート)
●エンジン : 2T-G型(スペックは不明)
●点火系 : 永井電子機器製フルトライグナイター/プラグコード
●吸気系 : ソレックス44PHH(ニスモ)
●排気系 : タコ足(当時モノ?)、ステンレスマフラー
●足回り : AE86用ストラット流用車高調(エスペリア製スプリング)
●ブレーキ : (F)AE86用キャリパー、ディクセル製パッド/ローター
●タイヤ : アドバンHFタイプD 185/60R14
●ホイール : RSワタナベ (F)14×6.5J (R)14×7J
●内装 : 内張り張り替え


【2】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2018年8月 vol.017
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1975年式 トヨタ セリカ LB 1600 GT(全3記事)

関連記事: こだわりの大人カスタムスタイル

関連記事: セリカ

text : ISAO KATSUMORI(ZOO)/勝森勇夫(ズー)photo : HIROTAKA MINAI/南井浩孝

RECOMMENDED

RELATED

RANKING