無敵のモンスターZ31｜RB26型+GTX3582Rタービンで、魔性の600psを手に入れたZ31｜1988年式 フェアレディ200ZR-Ⅱ 2シーター Tバールーフ

L型からVG型エンジンへの移行期にラインナップされた200ZRⅡの心臓部には、スカイライン系と同じRB20DET型を搭載。今となっては貧弱なこのRB20型を、日産最強の直列6気筒エンジンRB26DETT型へとスワップ。さらに最新のボールベアリングタービンにアップデートし、MoTeCで制御。無敵のモンスターZ31へと豹変した!

【1988年式 フェアレディ200ZR-Ⅱ 2シーター Tバールーフ　Vol.1】

　自動車の解体およびパーツの輸出業を営むオーナー。その仕事上、近年は4WDに乗ることが多かったが、ちょうど青春まっただ中だった平成初期には、ハコスカや鉄仮面、7thなどのスカイラインや、10ソアラを所有していたこともあった。そんなオーナーを旧車チューンの道へと導いたのが、旧知の仲でもある「コモンスナッパー」の宮本典明さん。

「宮本さんがRB26型をスワップしたS30Zに20年ほど前から乗っているのは知ってました。『旧車のチューニングも楽しいよ』とすすめてくれたんです。それならと思った時、当時乗ったことがなかったZ31（スープラは奥さまが所持していて経験済み）をベースにしようとなったんです」とオーナー。本業をいかし、Z31の2by2のボディと、サイドを事故しただけで、エンジンは生きているトミーカイラR34のドナーカーを安く入手。これらをコモンスナッパーに持ち込み、軽い気持ちで車両製作を依頼した。


>>【画像28枚】豊富なオフセット設定に加え、カラー対応やチタン製まで用意されたピアスボルトに加え、ビレット製法が生み出すシャープなスポークも魅力的なバラマンディウデザインKetos。フロント17×8J -10、リア17×9.5J -4のホイールなど



>> ブロンズを濃くしたような渋いボディカラーは、このZ31のために調色されたオリジナルのコモンブラウン。



>> フェンダー加工とともにオーバーフェンダーを追加したリアフェンダー。後期300ZXにのみ設定されたワイドボディを思い出させるグラマラスなフォルム。


1988年式 フェアレディ200ZR-Ⅱ 2シーター Tバールーフ（Z31）
SPECIFICATIONS 諸元
■エクステリア:コモンブラウンオールペイント、フロントスポイラー、オーバーフェンダー、
■エンジン:RB26DETT型改ギャレットGTX3582Rタービン仕様、フルバランス取り、HKS製スライドカム（272度）、TOMEI製鍛造ピストン（0.5ミリオーバーサイズ）/強化バルブスプリング、メタルヘッドガスケット
■吸気系:PLAZMAMAN製φ90mmスロットル/サージタンク（ポリッシュ仕上げ）/フューエルデリバリーパイプ、Injector Dynamics製インジェクター（1050cc）
■排気系:ワンオフステンレスタコ足
■過給器系:ギャレット製GTX3582Rタービン、ブローオフバルブ、TURBOSMART製Pro-Gate50ウエイストゲート
■点火系:R34用ダイレクトイグニッション
■燃料系:強化燃料ポンプ
■冷却系:ワンオフアルミラジエーター（アルミシュラウド付き）、トラスト製オイルクーラー/インタークーラー
■駆動系:OS技研製ツインプレートクラッチ（TSタイプ）、R34用ミッション
■足回り:KANDEN SUSPENSION製フルタップ40段調整式車高調 （F）8kg/mm （R）6kg/mm
■ブレーキ:R34用ブレンボキャリパー
■タイヤ: ATRスポーツ（F）225/45R17 （R）255/40R17
■ホイール:BMD Ketos（F）17×8J -10　（R）17×9.5J -4
■内装:MOMO製CORSEステアリング（アルカンターラ張り替え）、レカロ製SP-Gバケットシート（アルカンターラ張り替え）、ワンオフスピードメーター、日本精機Defi油温/水温計、マッキントッシュMX5000CD/MPM4000VU
■制御系:MoTeC m84



【2】に続く

初出：ノスタルジックスピード 2018年8月 vol.017
（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）

1988年式 日産 フェアレディZ 200ZR-II 2シーター Tバールーフ（全4記事）

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