ケンメリGT-Rやグロリア、ローレル・・・村山工場で生まれたクルマの「里帰り」|プリンスの丘自動車ショウ【60、70年代旧車編】

1972年登場のケンメリスカイライン。生産台数の少ないGT-Rも並んだ プリンスの丘自動車ショウ

       
多くのプリンス車、日産車の集まるイベント「プリンスの丘自動車ショウ」が2022年6月5日にイオンモールむさし村山店の駐車場において開催された。

このイオンモールむさし村山店はプリンス自動車工業、そして合併後には日産自動車の村山工場の跡地に建てられており、モールの周辺を走る道路も、かつての村山工場内にあったテストコースの一部が重なっているという立地だ。
そんな村山工場跡地に、かつてこの工場からラインオフしたクルマたちが里帰りする、というのがこのイベントである。

この近くにある日産ディーラーでは、村山工場で作られたローレルのオーナーズクラブである「クラブC30」が定期的にミーティングを開催していたが、今年は改装が重なったため、イオンモールでの開催を打診したところ、快く協力してくれたことから、より大規模なミーティングに発展。
全日本ダットサン会を中心に、その傘下クラブに所属するオーナー車合計88台が集まることとなった。



また、2022年に誕生50周年、60周年を迎えるクルマを記念して特別展示が行われた他、誕生50周年のクルマたちは日産名車殿堂入りの表彰が行われた。



ここではこれらの参加車両の中から、70年代以前のプリンス車、日産車たちを紹介しよう。
【画像41枚】プリンスの丘自動車ショウ 60年代、70年代旧車をさらに写真で紹介


80年代から、村山工場が車両生産を終了した2001年までのクルマやその他の参加車両については、以下のリンクを参照してほしい。

>>>各世代のローレル、スカイラインやグループA車両も!「プリンスの丘自動車ショウ」【ハチマル車、90年代車etc 編】


75年式 ローレル ハードトップ2000SGX
72年に登場した2代目のC130ローレルが50周年記念で赤絨毯の上に展示された。
オリジナル状態を保ちつつ、カタログのイメージに近づける程度に車高を落としている。
オーナーは以前も白いローレルハードトップに乗っており、この個体に乗り換えてから25年間乗り続けているという筋金入り130のローレル好きだ。



75年式 ローレル ハードトップ 2000SGL
こちらのC130ローレルも純正ホイールなどオリジナル度が高いが、オーナーの好みで当時物のパーツを追加などしている。
後期型だが、安定性を重視して前期用のシングルキャブを搭載。SUツインキャブの搭載も検討中とのこと。




73年式 スカイライン ハードトップ2000 GT
「ケンメリ」ことC110スカイラインも72年発売のため、今年50周年を迎えたクルマ。
この個体は新車で購入した祖父から1年前に引き継いだという20代の若きオーナー。
オリジナルのままで大事に乗り継いでこられた様子がよく分かる個体だった。



73年式 スカイライン ハードトップ 2000 GT-R
排ガス規制の影響から、生産台数が200台に満たない希少なケンメリのGT-R。
10年ほど前にフルレストアし、オリジナル状態をきちんと維持している個体だ。



64年式 グロリア スーパー6
2代目にあたるS40グロリアはすでに10年前に日産名車殿堂入りしており、今回は60周年を記念したレッドカーペット展示が行われた。
オーナーは幼少期からこのグロリアにあこがれており、20代で別の40グロリアを入手。
こちらは15年前に手に入れた個体で、オリジナル状態を見事に維持している。



63年式 ダットサン ブルーバード 1200 ファンシーDX
「多5」というシングルナンバーを維持している女性オーナーの310ブルーバード。
シングルナンバーというだけでも貴重だが、「多」が使われたのは3年ほどで、その後は「多摩」ナンバーに変わったため更に希少なナンバーが維持されている。



63年式 ダットサン ブルーバード
全日本ダットサン会の会長である佐々木徳次郎さんのP312ブルーバード。





64年式 ダットサン ブルーバード 1200DX
2代目にあたる410ブルーバードはかなり歴史を感じさせる状態の個体だが、オーナーは普段から通勤にも使っているとのことで、問題なく日々走ってくれているという。


【画像41枚】プリンスの丘自動車ショウ 60年代、70年代旧車をさらに写真で紹介



>>>各世代のローレル、スカイラインやグループA車両も!「プリンスの丘自動車ショウ」【ハチマル車、90年代車etc 編】

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