クルマの「整備・修理?」に熱中の一日をお届け〈前編〉|スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第31回

貸ガレージで整備 前編 ボンネット修理

       
レディーバードが元気で安全に走り続けるために、自分でも手をかけて点検&修理。
どうせやるなら楽しくやりましょう。

【スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 Vol.31 前編】

 前回の尾道取材の帰り、山陽自動車道を走っている時にいきなりレディーバードのボンネットが開いた! 前に、高速道路でエンストして救援要請した時、開けてあったボンネットを全力で閉めようとしてくれて、支え棒の金具がヘシ曲がって、蝶番のボルトのうち一本が折れてしまい(高速でエンストしたのがいちばん悪いのですが……)開閉時にちょっとガタつくようになってたのです。それが折からの暴風雨の中、高速を走っていてムリがかかって開いてしまったもよう。

 今回は大事にならないで済んだけれど、危険きわまりないし、早急に修理しないと。他にもいくつか気になっていた部分をこの際なんとかしよう。自力で。「難しいことはできないけれど、自分の目でどこが悪いのかを見て、自分でできることならなんとかしたい、レディーバードのために。こんな私の悪戦苦闘の姿が誰かの勇気になれば(笑)」と。もちろん入念に下調べをして臨みます。今回やりたいのはボンネット、あと助手席のリクライニングの具合がよくなくて倒れたり倒れなかったりする。それから、どうも燃料メーターのフロートを取り付けた部分からオイル漏れしてるっぽい。それもなんとかしたい。

 じゃあレディーバードの青空ガレージで作業だ! と思ったんですけど、雨が降ったら困るなあ。そこで、ネットで調べて、貸しガレージに行くことにしました。

ボンネット修理
ホームセンターで同サイズのボルトを買ってきます。ボンネットをはずし、折れたボルトの断面をグラインダーで平らにしてから、ドリルで穴をあけてネジをねじこんで古ボルトを引き出す……という作戦でいこうとしたら、途中でボルトが崩れて取れました(笑)。ついでに、突然開いた勢いでちょっとへこんでしまった部分も、裏からハンマーの柄でやさしくグリグリ押して、ずいぶん目立たなくなりました。


>>【画像24枚】<燃料メーター >イスをはずして、燃料タンクをむき出しにすると、フロートを留めている口からガソリンがあふれてたまってる! 口のパッキンが劣化して、満タンの時に振動でジワジワと出てくるみたい。間にかませたゴムパッキンが古くなってすき間ができたみたい。耐油性のゴムシートがなかったので、NASAで使われてるという半乾性ガスケットをわけてもらって試してみることに。など





たのしい作業
前日、古着屋でクルマに似合いそうなツナギを買ってきました。男物でデカイんですけど、なんとかサマになってます。どんなところにももぐりこんで、レディーバードの全身を、小さなキズも見逃さないように点検するためには、ツナギって便利ですね(一日作業しただけですごく汚れてプロの整備士みたいになりましたよ)。大貴誠も割と工具は持ってるほうだと思いますが、それでも電動ドリルやグラインダーなんか持ってないし「万力って何?」状態。教えてもらって使ってみると、道具というのはなるほど便利なもので(当たり前だ)

PROFILE
大貴 誠(だいき・まこと)


OSK日本歌劇団・元男役トップスター。ノスヒロをむさぼり読んでいた日本で唯一の歌劇スター。2010年夏、念願のスバル360を入手。このクルマと一緒に日本中を旅する予定。詳細はノスヒロ2011年4月号に載ってます。




中編に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2016年 8月号 Vol.176
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 Vol.31(全3記事)

関連記事: スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅

関連記事: レディーバード

関連記事: スバル 360

text: RUEKA AOKI /青木るえか photo: RUMI MATSUSHITA /松下るみ

RECOMMENDED

RELATED

RANKING