ゴリラ・警視庁捜査第8班|スタリオンやエクリプスがガルウイングに! 「人は彼らをゴリラと呼ぶ」|派手なカーチェイスが代名詞、刑事ドラマ黄金時代 Vol.1

1989年4月から放送された「ゴリラ・警視庁捜査第8班」で活躍したクルマたち(ベース車両)

       
隊列を組んだ何十台ものパトカー、猛スピードの追跡、響くスキール音、華麗に宙を舞った後のド派手なクラッシュ、そして爆発、炎上……。
今では考えられないCGなしのアクションはいまだに色褪せない。刑事ドラマ黄金時代のドラマをベース車両とともに紹介する。

【派手なカーチェイスが代名詞、刑事ドラマ黄金時代 Vol.1】

 青春真っただ中の学生時代、クルマ好きを魅了したのが、ハリウッドの刑事もの映画だ。その筆頭はスティーブ・マックイーンが刑事を演じた「ブリット」である。1966年の作品だが、犯人を追ってのカーチェイスシーンに衝撃を受けた。この時代、日本のドラマや映画ではクルマは脇役だ。が、ブリットに出演しているシェルビーコブラGT350は、主人公と同じくらい強い存在感を放ち、輝いていた。日本にも派手なカーアクションシーンを盛り込んだドラマはある。もっとも印象的だったのが「ザ・ガードマン」だ。また、「キーハンター」にもクルマが登場し、カーチェイスを演じることがあった。だが、「ブリット」や「ダーティハリー」と比べると迫力不足だ。ストーリーも現実離れしていて面白みに欠けていた。

>>【画像14枚】西部警察:ドラマでは前期モデルのみ使用された。登場車種のうちレプリカ車がもっとも多い車種でもあり、ハチマル車人気No.1のDR30スカイラインなど

ゴリラ・警視庁捜査第8班

 1989年4月から1990年4月までの1年間、テレビ朝日系列で放送されたアクション刑事ドラマ。「人は彼らをゴリラと呼ぶ」のキャッチコピーが印象的。西部警察同様、石原プロが製作。そのため渡哲也や舘ひろし、神田正輝が出演。刑事ドラマとはいえ、傭兵部隊の色合いが強く、コンバットスーツを着ての戦闘アクションが多かった。だが、後半になるとバブルを意識してか、ブランド物スーツを着るなど、迷走感も否めない。

A183A STARION


特殊車両コードナンバーG2。舘ひろし扮する伊達健専用車。
ボディはガルウイング仕様車に改造されている。

L141GW PAJERO


コードナンバーG4。ウインチや天候予測、超小型TVカメラ、全方位追尾システム、指紋情報など特殊システムが満載。

S12A DEBONAIR V


特殊車両コードナンバーG3のデボネアAMG。神田正輝演じる風間有悟専用車だったが、他者が運転することもあった。

D22A ECLIPSE


特殊車両コードナンバーG5。ミラージュサイボーグに代わる形で第34話より登場。スタリオン同様ガルウイング仕様だった。

C73A MIRAGE


ミラージュサイボーグはコードナンバーG5が与えられているが、劇中には特殊車両としては1回しか登場していない。

【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 09月号 vol.31
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

派手なカーチェイスが代名詞、刑事ドラマ黄金時代(全4記事)

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text : HIDEAKI KATAOKA / 片岡英明

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