専用のカッパーブラウンメタリックが輝く、実走1365kmのミラクル・コンディション!|1978年式 日産 グロリア 4ドア ハードトップ Fタイプ 2000 SGL-E Vol.1

グロリアは伝統の十文字デザインを随所に採用しているが、これはエンブレムも同じ。デザイナーがこだわり抜いた力作だ。

       
大ヒットした230系から信頼性の高いメカニズムを受け継ぎ、ファッション感覚も研ぎすまし、
今も人気の高い330系セドリック/グロリア。デビューから40年以上を経ているが、珠玉の1台が発見された。
新車時の雰囲気をそのままに、驚異の美しさと極上のメカニズムのグロリアを紹介しよう。

【1978年式 日産 グロリア 4ドア ハードトップ Fタイプ 2000 SGL-E Vol.1】

 日産の最上級オーナーカーに君臨するセドリックは、1971年にモデルチェンジしたのを機に、プリンス自動車のグロリアを統合して兄弟車となった。この230系のセドリックとグロリアは大ヒットし、クラウンからプレステージセダンの王座を奪い返すことに成功する。安定して売れ続け、排ガス対策に力を注ぐ必要もあり、新型の登場は先延ばしされた。

 モデルチェンジし、330系にバトンを託すのは1975年6月下旬だ。好評だった230系の流れを汲み、躍動感を強めたダイナミックなデザインになっている。力強いウエッジシェイプに加え、後席のドア下をホップアップさせたコークボトルラインも存在感が増した。メッキを多用した顔立ちも引き締まった表情だ。セダン、2ドア&4ドアハードトップが用意されている。

>>【画像27枚】わずか1365kmを指しているオドメーターの距離など




グロリアは伝統の十文字デザインを随所に採用しているが、これはエンブレムも同じ。デザイナーがこだわり抜いた力作だ。



トランクリッドには、日産の排ガス対策車の「NAPS」のエンブレムが装着される。




1978年式 日産 グロリア 4ドア ハードトップ Fタイプ 2000 SGL-E(C-331)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 4690mm
全幅 1690mm
全高 1430mm
ホイールベース 2690mm
トレッド前/後 1385 / 1380mm
最低地上高 185mm
室内長 1840mm
室内幅 1420mm
室内高 1130mm
車両重量 1455kg
乗車定員 5名
登坂能力 tanθ0.40
最小回転半径 5.5m
エンジン型式 L20E型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHC
総排気量 1998cc
ボア×ストローク 78×69.7mm
圧縮比 8:1
最高出力 130ps / 6000rpm
最大トルク 17.0kg-m / 4400rpm
トランスミッション 前進5段後退 1段
変速比 1速 3.321 / 2速 2.077 / 3速 1.308 / 4速 1.000 / 5速 0.864 / 後退 3.382
最終減速比 4.625
燃料タンク容量 67L
ステアリング形式 リサーキュレーティング式ボール型
サスペンション 前/後独立懸架ダブルウイッシュボーン・ボールジョイント式 / リジットアクスル
ブレーキ 前/後ディスク / リーディングトレーリング
タイヤ 前後とも6.95-14-4PR
発売当時価格 204.4万円


【2】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年6月号 vol.181
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1978年式 日産 グロリア 4ドア ハードトップ Fタイプ 2000 SGL-E(全3記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : ISAO YATSUI/谷井 功

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