「ハッキリ言っちゃうと、会社のお金を使って自分の趣味でミニカーを作ってるようなものです」|トミーテック 西部警察シリーズ Vol.2

第11弾のS30フェアレディZは西部警察パートⅡのオープニングで登場。写真の背景は、パッケージを利用して撮影用に製作したもので、このようにジャンプするシーンを再現できる! 

       
1980年代を代表するテレビドラマとして絶大な人気を集める西部警察。ド派手に繰り広げられるカーチェイスや爆破シーンは刑事ドラマの枠を越え、特撮ヒーローものに匹敵する迫力だ。この作品を製作したのは言わずと知れた石原プロモーションで、創立50周年を迎えた2008年をきっかけに改めて注目を集めている。西部警察関連のグッズも活気づき、なかでもトミーテックのリミテッド ヴィンテージシリーズのスケールモデルは大人気だ。そこで、この西部警察シリーズを手掛けた同社商品企画部の小林新吾さんと圓道智さんを直撃。わずか7cmほどのミニカーに込めた想いを聞いた。

【トミーテック 西部警察シリーズ Vol.2】

【1】から続く

小さくてもきちんと作り込みたい

「率直に言ってしまえば、西部警察が好きだから。ヴィンテージシリーズを立ち上げたときから、西部警察は作ると思ってました。早く作りたくてしょうがなかったんですよ。ハッキリ言っちゃうと、会社のお金を使って自分の趣味でミニカーを作ってるようなものです。みんな知ってるんですけどね」とおどける小林さん。だが、好きに勝るものはない。

「中途半端にならないように、小さくてもきちんと作り込みたい。多少高くなっても妥協するのは嫌なので」と小林さんが言えば、圓道さんも「お客さんが一番妥協しないかもしれませんよね。だから、その期待に応えるためにもとことんこだわって作っています」と答える。好きだからこその情熱とこだわりは、各モデルを見れば伝わってくる。たとえばマシンRSシリーズの車内は、実車に基づいて作り替えられている。こういった細かなディテールにも細心の注意が払われているのだ

>>【画像15枚】パイロンやバリケード、横転用スロープが付属し、自分でジオラマを作ってシーンを再現することも可能な第1弾の230セドリックなど





大人気のマシンRS-1/2/3。エクステリアはもちろん、室内も各車で異なる。パッケージにはマシンRSを作った福田さんの秘話を掲載。


PART-Ⅱの第5話で初めて爆破された430セドリックを再現。劇中に合わせて助手席側ドアモールがない。犯人車の330セドリックと2台セット。





トミーテック西部警察シリーズの生みの親、小林新吾さん(右)と圓道智さん(左)。



【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 09月号 vol.31
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

トミーテック 西部警察シリーズ(全2記事)

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【1】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MAKOTO INOUE/井上 誠 ©石原プロモーション

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