西部警察|スーパーZ|フルオートガルウイングと高い戦闘力を誇る、特別機動車両のエースを自分の手元に|S130 フェアレディZ 280 Vol.2

印象的だった、ガルウイングとヒンジドアの組み合わせ。実際に乗り込む際にはこんな光景だったのだろう。

       
【席巻!!  軍団車輌 <中部軍団と北部軍団の競演>】
派手なカーチェイスに銃撃戦、画面いっぱいに炎が広がる爆破シーン、そして男たちの熱い絆……。
1980年代に放送されて全国を熱狂の渦に巻き込み、今では伝説として語られている刑事ドラマ「西部警察」。
そんな西部警察をこよなく愛するファンが作ったレプリカ車両たちを余すところなく紹介しよう。

【スーパーZ・S130 フェアレディZ 280 Vol.2】

【1】から続く

 スーパーZは、パートⅡ第15話「ニューフェイス!!  西部機動軍団」で、マシンXに代わる新たな大門団長の専用車としてデビュー。見どころはなんと言ってもガルウイングのスタイルで、「広げて走ったときの優雅さの表現」と「上げることにより、走行中でも前後左右と自由に銃を撃つため」の2点をコンセプトとして開発されたという。そして、ボンネット上に鎮座する催涙弾発射装置や、マフラーのような煙幕発射装置といった特殊装備を搭載し、さまざまなシーンで敵と対峙。トレンチコートに身を包み、レイバンをかけた大門団長が、開いたガルウイングの中からレミントンショットガンを突き出す。そんな場面に、多くのファンが酔いしれたのだった。

 このレプリカ車両も、大門団長の片腕となって敵に立ち向かっていったスーパーZを細部まで忠実に再現。特徴的なゴールド/ブラックの2トーンボディカラーはもちろん、羽ばたく猛禽類を彷彿させる全自動油圧式のガルウイング、リモコン操作で上下左右に動く催涙弾発射装置など、劇中車そのもののように作り上げたのだ。


>>【画像21枚】全自動のガルウイングを開閉させる油圧ダンパーなど






シートは純正のままだが、これは劇中車でも同じ。この個体は目立った汚れや破れもなく、コンディションは良い。ただし、本来は3速ATだったが取材車両は5速MT。



車外からドアを開ける場合は、Bピラーにあるシリンダーにキーを挿してガルウイングを跳ね上げ、その後ドア上面に設置されているこのノブで開けることができる。



シフトレバー横には、ガルウイングや煙幕発射装置などの各種スイッチをまとめた操作パネルが設置されている。




センターコンソールのラジオ下にあるのは催涙弾のコントローラー。両サイドのトグルで左右に動かし、中央のトグルで高さを調整。そして赤いプッシュボタンで発射だ。



【3】に続く

※記事内の赤色灯は画像処理したものです。

初出:ハチマルヒーロー 2015年 09月号 vol.31
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スーパーZ・S130 フェアレディZ 280(全3記事)

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【1】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : KIYOSHI ICHIKAWA/市川 潔

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