トヨタの提案したコンパクト2BOXのCX-80! 市販前提のショーカーが目立った第23回ショー|第23回 東京モーターショー 1979 Vol.2

80年代のコンパクト2BOXの在り方を提案したトヨタのCX-80。スターレットに近いサイズだが、ヘッドライトをボンネットの上に置き、サイドパネルには死角を減らすためにスリットを設けている。

       
【第23回 東京モーターショー 1979 Vol.2】

【1】から続く

 トヨタブースで注目を集めたのが、80年代のクルマの方向性を提案したコンパクトカー、「トヨタCX‐80」だ。ガラスエリアの大きなグラッシーなキャビンのウエスト部分には、スリットの入った細長い窓が見える。ボンネットに載せられたヘッドライトもユニークだ。また、ヒンジを工夫して大きく開くようにしたドアや使い勝手のいいハッチゲートを採用した。
 全長は3500mm、全幅は1550mm、ホイールベースは2300mmだ。全高は1250mmと、かなり低い。

 フル4シーターと割り切ったインテリアにも見るべきところが多かった。ステアリングの内側に先進的なデジタル表示のメーターを配し、ATのセレクターレバーはプッシュボタン式としている。また、パイプフレーム構造の洒落たシートも目を引く。



>>【画像12枚】1979年のショーで元気いっぱいだった三菱。目立つところに展示された真っ赤なパジェロIIなど





ドアは前寄りにし、しかも大きく開口するように知恵を絞った。





ボディとコーディネートしたインテリア。メーターは視認性に優れたデジタルメーターだ。


【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 07月号 vol.30
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

第23回 東京モーターショー 1979(全3記事)


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【1】から続く

text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明 photo : ISAO YATSUI/谷井 功、JAMA/日本自動車工業会

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