新車から約13年、48万kmを走り続けた、EP3シビックタイプR|2002年式 ホンダ シビック タイプR Vol.1

フロントグリルには赤いホンダのエンブレムと、TypeRのバッチが装着される。

       
本誌「ハチマルヒーロー」でおなじみのプロカメラマンである神村聖さんの愛車シビックタイプRは、職業柄高い稼働率を誇る。約13年という所有期間で48万kmを記録した、彼と彼のタイプRの物語を語っていこう。

【2002年式 ホンダ シビック タイプR Vol.1】

 本誌の姉妹誌である「ノスタルジックヒーロー」では40〜50年前のクルマが登場するため、その走行距離が30万kmオーバーという場合もある。過去に本誌でも走行距離が46万kmの84年式のR30スカイラインを紹介したことがあった。しかし、2002年式のクルマで走行距離48万kmというのは驚きを隠せない。運送関連の社用車でもない限り、ここまで距離が伸びる例は少ないだろう。しかもクルマは趣味性の高いシビックタイプRなのである。



 オーナーは本誌およびノスタルジックヒーローでおなじみのプロカメラマンである神村聖さん。クルマ雑誌業界でも名の知れたカメラマンの1人だ。クルマ雑誌で活躍するカメラマンの共通した悩みは、自身のクルマの走行距離が保証の範囲を超えて伸びること。近年はストロボを3〜5個程度使った多灯シンクロライティングが主流であるため、数多くのストロボ本体、ストロボを立てる三脚、その三脚を固定するおもり、交換用の電池と充電装置など機材も多い。そのため、どの撮影場所であっても電車などの交通機関を使っての移動が難しく、大量の機材を載せられるクルマでの移動が主となる。実際にカメラマンは、1カ月に平均で3000〜4000km程度走行し、多い時には年に4万km超えることもあるのだ。

>>【画像22枚】クルマの性能に最適化されたハードセッティングとなっているタイプR純正サスペンションや、7JJ×17インチのタイプR純正アルミホイールなど




リアはタイプRのエンブレムの他、シビックエンブレムが装着され、その隣には英国ホンダ製であることを示すU.K.エンブレムが飾られている。





タイプR標準装備の大型テールゲートスポイラー。LEDハイマウントストップランプが装備される。


2002年式 ホンダ シビック タイプR(EP3)
SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4135×1695×1430
ホイールベース(mm) 2570
トレッド前/後(mm) 1470/1470
最低地上高(mm) 130
車両重量(kg) 1190
最小回転半径(m) 5.7
エンジン型式 K20A型
エンジン種類 直列4気筒DOHC i-VTEC
総排気量(cc) 1998
圧縮比 11.5:1
最高出力(ps/rpm) 215/8000
最大トルク(kg-m/rpm) 20.6/7000
変速比 6速MT
ブレーキ前/後 ディスク/ディスク
サスペンション前/後 マクファーソンストラット/
ダブルウィッシュボーン式
タイヤ 205R45R17
発売当時価格 220万円


【2】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2015年 07月号 vol.30
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

2002年式 ホンダ シビック タイプR(全3記事)


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text : HACHIMARU HERO/編集部  photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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