函館流儀｜ジャパン｜ジャパンのボディにRB26+GT2530ツイン、MoTeC制御で500ps超えの実力｜1981年式 スカイライン HT 2000 GT-ES　Vol.3

【1981年式 スカイライン HT 2000 GT-ES　Vol.3】

【2】から続く

　もともと、手っ取り早くパワーアップが狙えるエンジンスワップが好きだというオーナー。部品取りのBNR32が偶然見つかり、エンジンは日産最強の6気筒エンジン、RB26DETT型を移植することになった。

　クルマに散財しているように見えるが、ジャパンに載っていたL型エンジンやGT-Rの未使用パーツをネットオークションで処分。チューニング代を捻出するなど、うまくやりくりしながら旧車イジリを楽しんでいるそうだ。

　オーナーのジャパンの見所は、やはりブルーの結晶塗装が眩しいRB26型エンジンだ。なにせHKS・GT2530タービンをツイン装着し、ハイカムも導入。モーテックM4で制御し、500ps超を達成する怪力ぶり!

>>【画像26枚】ストラットまわりは徹底強化。スポット溶接に加え、補強バーも追加する。レース車両のボディ製作で学んだノウハウをフル投入したボディメイクなど

「車高をかなり落していることもあり、アクセルを全開にするとフラフラして真っ直ぐに走らない。危ないほどのパワー感ですね。でもリアメンバーを加工してキャンバーやトーを戻してやったら、ずいぶんよくなりました」。

　その圧倒的加速に、若かりし頃にジャパンで通ったゼロヨンへの思いが再燃し、思わずドラッグ用のタイヤを用意してしまったほど。今後は、十勝スピードウェイで年2回ほど開催されている、ゼロヨン大会へのエントリーも目論んでいるとか。オーナーの旧車イジリへの情熱は、冷めるどころかヒートアップ中。次はハコスカですね！

OWNER’S VOICE


仲間からの人望も厚いオーナー。自身が中心になり盛り上げている旧車チーム「テックオート旧車部」での活動など、多忙な毎日を過ごす。チームのよきムードメーカーだ。



RB26型にHKS・GT2530ツインターボを組み合わせ、エアフロレス化（Dジェトロ制御）も実施する。





インジェクターは720ccへと容量アップ。エンジンは絶好調で、辛口のダイナパック計測でも520psを記録!　ヘッドカバーは鮮やかなライトブルーで結晶塗装している。



1981年式 スカイラインHT 2000 GT-ES（HGC211）
SPECIFICATION 諸元
■エクステリア:カーボンボンネット、ボディフルレストア　
■エンジン:RB26DETT型換装、N1ブロック、HKS製GT2530タービン/ハイカム（IN&EX:272度）、東名パワード製鍛造ピストン/強化バルブスプリング、ヘッドカバー結晶塗装　
■点火系:オカダプロジェクト製プラズマダイレクト　
■制御系:MoTeC M4、エアフロレス化　
■燃料系:HKS製フューエルデリバリー/720ccインジェクター、サード製燃料ポンプ/燃圧レギュレーター、コレクタータンク（インタンク式）　
■吸排気系:RB26型純正サージタンク、HKS製エアクリーナー/パイピング改、ワンオフφ90mmマフラー　
■冷却系:HKS製3層インタークーラー、トラスト製アルミラジエーター、オイルクーラー　
■駆動系:ECR33用純正トランスミッション移植、OS技研製トリプルプレートクラッチ、R31用ドライブシャフト、R32用プロペラシャフト、R200デフ、ニスモ製LSD、ファイナル4.1　
■足回り:テックオート製オリジナル車高調 （F&R 32kg/mm）、リアメンバー加工　
■ブレーキ:R32タイプM用キャリパー、ラインロック　
■インテリア:日本精機Defi追加メーター（ブースト/タコメーター/油圧/油温/水温/排気温/燃圧）、PLX空燃費計、レカロ製バケットシート×2、タカタ製4点式ハーネス、ナルディ製ステアリング、HKS製EVC、ワンオフロールバー（ガゼット溶接留め）、電動パワステ　
■タイヤ:（F）ブリヂストン ポテンザRE-11 205/45R16 （R）225/45R16　
■ホイール:RSワタナベ8スポーク（F）16×8J （R）16×9J

初出：ノスタルジックスピード 2018年5月号 vol.016
（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）

1981年式 スカイライン HT 2000 GT-ES（全3記事）

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