函館流儀|ジャパン|ドンガラにしてスポット増し! 青春時代の相棒だったジャパンを入手し、レストア&エンジン換装を自ら行う|1981年式 スカイライン HT 2000 GT-ES Vol.2

丸目4灯の前期ではなく、角目の後期なのもこだわり。

       
【1981年式 スカイライン HT 2000 GT-ES Vol.2】

【1】から続く

 取材の3年前に入手したのは1981年式のスカイラインHT2000GT-ESだ。ネットオークションに出品されているのを見つけ、勢いで落札。パッと見がキレイだったので、現車確認せずに購入に踏み切った。いざクルマが届いてみると、リアフェンダーが錆びていたり、板金処理が適当だったり、相応のコンディションだったそうだ。

「買ってしまったからには直さなくちゃならない。ガレージを借りてひと冬かけてレストアしました。ついでにボディをドンガラにして、鉄板の合わせ面にスポット増しを追加。ロールバーをガゼット留めにするなど、徹底的に仕上げました」と振り返る。

 これには、かつて草レースに参戦し、ボディ製作からすべて自分の手で行なっていた時の経験が生きた。冬なのに溶接焼けで顔の皮が2度も剥けたという。そんな苦労のかいもあって、強靭なボディに仕上がっている。



スパルタンなインパネまわり。車庫入れもひと苦労だったが、電動パワステの装着で片手ハンドルでもいけるほどラクになったそうだ。

>>【画像26枚】最大ブースト圧は1.45kg/㎠に設定し、ローラー型シャーシダイナモ換算では約600psという大パワーを絞り出すRB26DETT型エンジンなど





グローブボックス内には、以前レースで使用していたというモーテックM4を収納。デジタルのノックモニターなども組み込んでいる。





コクピット周辺にはDefiのタコメーターやPLXのA/F計をセット。ブースト制御はHKS製EVCで行なう。



1981年式 スカイラインHT 2000 GT-ES(HGC211)
SPECIFICATION 諸元
■エクステリア:カーボンボンネット、ボディフルレストア 
■エンジン:RB26DETT型換装、N1ブロック、HKS製GT2530タービン/ハイカム(IN&EX:272度)、東名パワード製鍛造ピストン/強化バルブスプリング、ヘッドカバー結晶塗装 
■点火系:オカダプロジェクト製プラズマダイレクト 
■制御系:MoTeC M4、エアフロレス化 
■燃料系:HKS製フューエルデリバリー/720ccインジェクター、サード製燃料ポンプ/燃圧レギュレーター、コレクタータンク(インタンク式) 
■吸排気系:RB26型純正サージタンク、HKS製エアクリーナー/パイピング改、ワンオフφ90mmマフラー 
■冷却系:HKS製3層インタークーラー、トラスト製アルミラジエーター、オイルクーラー 
■駆動系:ECR33用純正トランスミッション移植、OS技研製トリプルプレートクラッチ、R31用ドライブシャフト、R32用プロペラシャフト、R200デフ、ニスモ製LSD、ファイナル4.1 
■足回り:テックオート製オリジナル車高調 (F&R 32kg/mm)、リアメンバー加工 
■ブレーキ:R32タイプM用キャリパー、ラインロック 
■インテリア:日本精機Defi追加メーター(ブースト/タコメーター/油圧/油温/水温/排気温/燃圧)、PLX空燃費計、レカロ製バケットシート×2、タカタ製4点式ハーネス、ナルディ製ステアリング、HKS製EVC、ワンオフロールバー(ガゼット溶接留め)、電動パワステ 
■タイヤ:(F)ブリヂストン ポテンザRE-11 205/45R16 (R)225/45R16 
■ホイール:RSワタナベ8スポーク(F)16×8J (R)16×9J

【3】に続く

初出:ノスタルジックスピード 2018年5月号 vol.016
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1981年式 スカイライン HT 2000 GT-ES(全3記事)

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【1】から続く

photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔

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