街乗りからサーキットまで心地よく。純正CPUを残しつつ、モーテックで燃調や点火時期を制御した1台|1995年式 ユーノス ロードスター Vol.3

オープンカーゆえ、ハードトップを取り風を感じて走るのも楽しみのひとつ。取材車両はソフトトップを取っ払い、軽量なボディをさらに軽量化している。

       
【風立ちぬオープンカー】
太陽を浴び、風を受け、四季を感じられるのはオープンカーの特権。
屋根を開ければ、いつもと違う情景や香り、音などに気付くはず。
普段は味わえない開放感や爽快感を肌で感じられるオープンカーはアナタを非日常の世界へ連れて行ってくれるだろう。

【1995年式 ユーノス ロードスター Vol.3】

【2】から続く

 ここに登場するのは、埼玉県八潮市の「テックアート」で仕上げられた個体。同店はハチロクチューンで知られているが、代表の鎌田芳徳さんが「ハチロク専門店というイメージを払拭したい」ということで、最近は以前から行っているロードスターチューンにも力を入れているそうだ。この個体もそんなテックアートのノウハウが詰まっており、エンジンはOH+αだが、純正CPUを残しつつモーテックで燃調や点火時期を制御。これにより扱いやすさが増し、実測146psのパワーを手に入れることに成功した。そして足回りは、アラゴスタベースの「TECダンパー」。鎌田さんがこだわってセッティングを施した逸品で、街乗りでの快適性を保ちつつ、サーキットでも存分に楽しめるアシに仕上げられている。



>>【画像20枚】NBロードスターの6速MTに換装されたミッション。テックアート代表、鎌田さんの好みでレバー長を延長され、ノブはジュラコンで製作したというシフトレバーなど



エンジンはオーバーホール済みで、メニューはスタンダードピストンやヘッド&ブロック修正研磨、クランク高回転対策加工といったオーソドックスなもの。しかし、モーテックを装着してエアフロレスとなったことで、アイドリングが安定し、レスポンスは各段にアップしたという。





エキマニもマフラー同様にフジツボ製をチョイスしている。


SHOP INFORMATION



ハチロクチューンで日本全国に知られる「テックアート」。しかし、今回紹介したロードスターのほか、シルビア/180SXやアルファロメオといった欧州車も手掛けるなど、守備範囲は実に幅広い。また、モーテックチューンも得意としているので、興味のある人は一度相談してみてはいかがだろう。きっと希望に添ったチューニングを提案してくれるはずだ。

テックアート

〒340-0835 埼玉県八潮市浮塚54-1 
TEL 048-994-2081 営業時間 10:00〜20:00 
定休日 レース開催日 http://www.tecarts.com/


1995年式 ユーノス ロードスター(NA8C)
SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 3955×1675×1235
ホイールベース(mm)  2265
トレッド前/後(mm) 1405 / 1420
車両重量(kg)  980
エンジン型式  BP-ZE型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1839
ボア×ストローク(mm) 83.0×85.0
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps / rpm) 130 / 6500
最大トルク(kg-m / rpm) 16.0 / 4500
変速比 1速 3.136 / 2速 1.888 / 3速 1.330 / 4速 1.000 / 5速 0.814 / 後退 3.758
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション ダブルウイッシュボーン(前後とも)
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 185 / 60R14(前後とも)
発売当時価格 175.5万円

初出:ハチマルヒーロー 2015年 07月号 vol.30
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1995年式 ユーノス ロードスター(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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