「もう一度キレイなハチロクに乗りたい」出合ったのは希少なコンバーチブル|1987年式 トヨタ スプリンター トレノ コンバーチブル Vol.3

夢かうつつか幻か!?   超希少なハチロクオープン。

       
【1987年式 トヨタ スプリンター トレノ コンバーチブル Vol.3】

【2】から続く

 オーナーの「けんちゃん」は、大学の自動車部に在籍しているときに初めてハチロクを購入。人生初の愛車で、「クルマの楽しさや操作の基本を教えてくれたのが、このハチロクだった」と話す。そして、約10年前に「もう一度キレイなハチロクに乗りたい」と思い、コンディションの良い個体を探していた。そこで出合ったのが、このコンバーチブルだった。当初は白黒パンダのトレノを探していたが、コンバーチブルの希少性にほれて購入。そして現在まで大切に所有しているという。なお、バンパーなどの一部の樹脂パーツは新品に交換されており、コンディションは極上。その後購入し、フルレストアした後期2ドアトレノとともに、ハチロクライフを楽しんでいるそうだ。

 ちなみにトヨタオート多摩では、ハチロクのほかにチェイサー、AE92トレノのオープンも販売していたとか。これらの車種に関しても、引き続き調査していきたい。

>>【画像6枚】トノカバーを付けると隠れてしまうが、後席の左右に設置されている当時モノのクラリオンのスピーカーや、13インチアルミの純正アルミホイールなど



オープンボディとなったことで、ドアのピラーはこのようにバッサリとカットしてある。





Cピラーをカットするとリアクオーターの処理が難しいが、これは見事に自然なボディラインを作り出している。



OWNER’S VOICE

 大学では自動車部に在籍していたという「けんちゃん」。それだけに初めて手に入れたハチロクでは、ドライビングスキルを磨き、北海道や九州などの遠方にも行ったという。ちなみに、コンバーチブルの存在は当時から雑誌などで知っており、実際に都内で目撃したこともあったそうだ。
 そして、これまでの自らの経験から「ハチロクはクルマの動きを覚えるのにピッタリだと思います。今の若い人たちも、ハチロクに乗ってクルマの挙動などを覚えれば良いと思いますよ」と、アドバイスをくれた。



左の白/黒のハチロクは、オーナーが購入後フルレストアを施した後期2ドアトレノ。こちらのコンディションはコンバーチブル以上で、もはや新車以上!  


1987年式 トヨタ スプリンター トレノ コンバーチブル(AE86)
SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4215×1625×1360
ホイールベース(mm)  2400
トレッド前/後(mm) 1355 / 1345
車両重量(kg)  1000
エンジン型式  4A-GEU型
エンジン種類 直列4気筒DOHC
総排気量(cc) 1587
ボア×ストローク(mm) 81.0×77.0
圧縮比 9.4:1
最高出力(ps / rpm) 130 / 6600
最大トルク(kg-m / rpm) 15.2 / 5200
変速比 1速 3.587 / 2速 2.022 / 3速 1.384 / 4速 1.000 / 5速 0.861後退 3.484
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット / 4リンク
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ 185 / 70R13(前後とも)
発売当時価格 不明


初出:ハチマルヒーロー 2015年 07月号 vol.30
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1987年式 トヨタ スプリンター トレノ コンバーチブル(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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