レストア時に「新車のような状態にしてほしい」とオーダーし、約2年|1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカム Vol.3

大がかりなリファインを施し ツインカムターボを新たに搭載。

       
【時代の主役を争った2台のハイソカー|プライドをかけた戦い ソアラvsレパード】

80年代初頭に巻き起こったハイソカーブームにおいて、欠かせない存在がソアラとレパード。
両車とも各メーカーの最高級パーソナルカーとして開発され、2世代に渡ってしのぎを削った。
この戦いは両メーカーが威信を賭けた、負けられない戦いだったのだ。

【1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカム Vol.3】

【2】から続く

 この個体のオーナーは本シリーズで紹介した前期レパードのオーナーである。そのオーナーが初めて手に入れたレパードがこの個体で、約9年前にカーショップフレンドでフルレストアを施したそうだ。

 その内容は、まさに圧巻と言うべきもの。パネル類は、新品や手持ちのパーツにすべて交換し、ボディは総はく離後に元の色と同じダークブルー2トーンでオールペイント。そして、エンジンやミッションはオーバーホールを施し、足回りパーツやマフラー、そしてプロペラシャフトまでも交換したそうだ。こうして徹底したレストアがされたオーナーの愛車は、約2年という年月をかけて、新車以上と言っても過言ではないほどのコンディションを実現したのである。ちなみにオーナーは、レストア時に「新車のような状態にしてほしい」とオーダーしたそうで、その難しい要望をカタチにしたカーショップフレンドの手腕にも恐れ入る。

 初めて手に入れた憧れのレパードを、新車のようにフルレストアしただけあり、「前期よりも思い入れは強いですね」とオーナー。今後も、2台のレパードと最高の時間を過ごして行くことだろう。。

>>【画像27枚】サンルーフ、AVシステム、本革シートという珍しいフルオプションとなるインテリアなど



後期でVG30DET型を新搭載。取材車両は自然吸気のVG30DE型だが、最高出力/最大トルクは前期よりも15ps/1.5kg-mアップしている。






ボンネット裏のコーションラベルは、レストア時に貼り直し。また、インシュレーターも新品に交換されている。



OWNER’S VOICE/珍しいフルオプションが自慢です!



「3L自然吸気で、サンルーフ、AVシステム、本革シートという珍しいフルオプションが自慢」と話すオーナー。ここまで仕上げるのにはさまざまな苦労があったが、それだけに愛車に対する愛情は人一倍のようだ。また、基本的には純正にこだわっているが、各部のLED化でオリジナリティをアップさせているのがポイントだとか。
 そして、最近は休日にガレージで愛車を眺めながらコーヒーを飲むのが、至福の時だそうだ。


1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカム(F31)
SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4805×1690×1370
ホイールベース(mm)  2615
トレッド(mm) 1435(前後とも)
車両重量(kg)  1460
エンジン型式  VG30DE型
エンジン種類 V型6気筒DOHC
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
圧縮比 10.5:1
最高出力(ps/rpm) 200/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 26.5/4400
変速比 1速2.785/2速1.545/3速1.000/
4速0.694/後退2.272
最終減速比 4.083
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 215/60R15(前後とも)
発売当時価格 323.1万円



初出:ハチマルヒーロー 2015年 07月号 vol.30
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 日産 レパード アルティマ V30 ツインカム(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : AKIO HIRANO/平野 陽

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