快調で新車のよう。長い眠りから完全復活したターボGT‐E・Xエクストラ|1981年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 ターボ GT-E・X エクストラ Vol.3

実走6900kmのフルノーマル! HR30スカイラインのトップモデル。

       
「奇跡の1台」のコーナー。今回は、1981年式のスカイラインHT2000ターボを紹介する。
80年代のクルマとなると、「ノスヒロ」らしくないと感じるかもしれないが、
このような若い年代であったとしても、奇跡の1台と呼ぶにふさわしいクルマにはめったにお目にかかれない。

【1981年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 ターボ GT-E・X エクストラ Vol.3】

【2】から続く

 このターボGT‐E・Xエクストラで気になるのが、ボディサイドに貼られているデカールだ。メーカーのカタログでは、ピンストライプと「2000GT TURBO」のステッカーが掲載されているが、ブルーのストライプのタイプは見当たらない。

「私もあまり記憶にないんですが、どうやらプリンスのディーラーオプションにあったそうです」と所有者である「クラブスポーツ」の古泉晃代表。この珍しいストライプも、30年以上も眠っていたため、紫外線で褪色することもなく、新車時の色みが残っている。

 長い眠りから完全復活したターボGT‐E・Xエクストラ。古泉さんの秘蔵車として距離を刻んでゆく。


>>【画像21枚】シート全体を上下に無段階で調整できるフリーシートセッターやランバーサポートなども装備している、エクストラの標準装備となるモール糸平織りシートなど



「2リッターながら2.8リッターなみの高性能」をうたったL20ET型エンジンを搭載。エンジンルーム内は当時のままで、配管類がゴチャゴチャしているのがこの時代の特徴だ。





「NISSAN TURBO」の文字が誇らしげなヘッドカバー。ノッキングの有無をセンサーでキャッチしてマイコンで解析するECCSが採用された。


OWNERS VOICE/燃料系をOHしたことで、まるで新車のようです!  


「ガソリンを入れっぱなしだったので、燃料タンクからエンジンのヘッドまで全部ダメでした。オーバーホールした今は快調で、新車のようです」と笑顔で語る古泉さん。この価値が分かる人に譲ってもいいらしい!?  


1981年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 ターボ GT-E・X エクストラ(E-HR30)
SPECIFICATION 諸元
全長 4595mm
全幅 1675mm
全高 1360mm
ホイールベース 2615mm
トレッド前/後 1410 / 1400mm
最低地上高 150mm
室内長 1805mm
室内幅 1370mm
室内高 1110mm
車両重量 1200kg
乗車定員 5名
登坂能力tanθ 0.45
最小回転半径 5.1m
エンジン型式 L20ET型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHCターボ
総排気量 1998cc
ボア×ストローク 78×69.7mm
圧縮比 7.6:1
最高出力 145ps / 5000rpm
最大トルク 21.0kg-m / 3200rpm
トランスミッション型式 ロックアップ機構付きニッサンマチック前進3段後退 1段
変速比 1速 2.842 / 2速 1.542 / 3速 1.000 / 後退 2.400
最終減速比 3.900
燃料タンク容量 65L
ステアリング形式 リサーキュレーティングボール
サスペンション 前/後 ストラット / セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ前後とも 185 / 70SR14
発売当時価格 211.8万円

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年2月号 vol.179(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1981年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 ターボ GT-E・X エクストラ(全3記事)

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【1】【2】から続く

photo:RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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