見た目も特別! L20ET型を搭載した、GTシリーズの最高峰グレード|1981年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 ターボ GT-E・X エクストラ Vol.1

直列6気筒エンジンを搭載する「GTシリーズ」。その2ドアハードトップのデビュー当時のトップグレードとなるGT-E・X エクストラ。

       
「奇跡の1台」のコーナー。今回は、1981年式のスカイラインHT2000ターボを紹介する。
80年代のクルマとなると、「ノスヒロ」らしくないと感じるかもしれないが、
このような若い年代であったとしても、奇跡の1台と呼ぶにふさわしいクルマにはめったにお目にかかれない。

【1981年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 ターボ GT-E・X エクストラ Vol.1】

 アメリカの人気俳優、ポール・ニューマンをイメージキャラクターにした、6代目となるR30スカイラインがデビューしたのは1981年8月のこと。

 グレードとしては、前のC210と同様に、直列6気筒エンジンを搭載する「GTシリーズ」と直列4気筒エンジンを搭載する「TIシリーズ」の2系統が用意された。また、C210までは6気筒と4気筒ではホイールベースが異なっていたが、R30からは共通となっているのが特徴となる。

 ボディバリエーションは、4ドアセダン、2ドアハードトップ、5ドアハッチバック、後にライトバン(エステート)の4種類。搭載されるエンジンは、GTシリーズにはL20E型、L20ET型、LD28型。TIシリーズには、Z18S型、Z18E型、Z20S型、Z20E型の全7機種が用意された。

 今回紹介するHR30スカイラインは、2ドアハードトップのデビュー当時のトップグレードとなる「ターボGT‐E・Xエクストラ」だ。その下の「ターボGT‐E・X」との違いとしては、クローム仕上げのフェンダーミラーとフロントグリル、前後の着色ぼかしガラス、シート生地、オーディオ、オートスピードコントロールなど、装備が豪華仕様になっているのが特徴だ。

>>【画像21枚】クロームメッキのフロントグリルとフェンダーミラーをはじめとした「ターボGT‐E・Xエクストラ」に施された多くの装備、特徴など


倉庫で保管されていたため塗装面のホコリを落とし、ちょっと磨いただけでピカピカに! 純正のスチールホイールは好みじゃないということで、RSワタナベの14インチホイールを装着している。



フロントフェンダーに装着される「GT」エンブレム。「G」の文字と「T」の地色はゴールドで、エンブレムのワクが赤の配色となる。





ブルーのグラデーションストライプは、ディーラーオプションに設定されていたもの。ここまで色鮮やかに残っているのは奇跡の1台ならでは。





ターボはデュアルマフラーで、出口にはクロームのチップを装着。





1981年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 ターボ GT-E・X エクストラ(E-HR30)
SPECIFICATION 諸元
全長 4595mm
全幅 1675mm
全高 1360mm
ホイールベース 2615mm
トレッド前/後 1410 / 1400mm
最低地上高 150mm
室内長 1805mm
室内幅 1370mm
室内高 1110mm
車両重量 1200kg
乗車定員 5名
登坂能力tanθ 0.45
最小回転半径 5.1m
エンジン型式 L20ET型
エンジン種類 水冷直列6気筒SOHCターボ
総排気量 1998cc
ボア×ストローク 78×69.7mm
圧縮比 7.6:1
最高出力 145ps / 5000rpm
最大トルク 21.0kg-m / 3200rpm
トランスミッション型式 ロックアップ機構付きニッサンマチック前進3段後退 1段
変速比 1速 2.842 / 2速 1.542 / 3速 1.000 / 後退 2.400
最終減速比 3.900
燃料タンク容量 65L
ステアリング形式 リサーキュレーティングボール
サスペンション 前/後 ストラット / セミトレーリングアーム
ブレーキ前/後 ベンチレーテッドディスク / ディスク
タイヤ前後とも 185 / 70SR14
発売当時価格 211.8万円


【2】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年2月号 vol.179(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1981年式 日産 スカイライン ハードトップ 2000 ターボ GT-E・X エクストラ(全3記事)

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photo:RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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