【1966年生まれのクルマたち】わずか3カ月のレストアで、見事完成! 記憶に残る1台|1967年式 ホンダ S800

オープンボディが開放的。この赤は純正色よりも明るめに調色してあるガレージイワサオリジナル。コンパクトなボディに雰囲気が合っている。

       
【1967年式 ホンダ S800 Vol.4】

【3】から続く

RESTORATION/岩佐さんにとっても記憶に残る1台

 テレビの企画でレストアのようすを紹介されたイギリス帰りのホンダS800。最後はステアリングを眞鍋かをりさんが取り付け、Sは見事レストア完成。ツインリンクもてぎを眞鍋さんのドライブで駆け抜けた。

あのホンダS800はどこに行ったのか、気にしていた方もいるだろう。番組終了後、ガレージイワサの常連であるオーナーの元で、美しい状態のまま愛用されていた。

 本田宗一郎の情熱から生まれたホンダSは遠くイギリスでマニアに愛され、日本に里帰りしてからも美しく復元されて、誕生から半世紀を経た今も輝きを放っている。実に幸せな50年といえるだろう。

 テレビだからといって、いつものレストアと変わらない。ただし素人が見ても分かりやすく、かつプロが見ても納得できる作業を心がけた。撮影ではタレントさんの作業をスムーズに進行するため、錆びで固着したボルトを岩佐さんがあらかじめゆるめておくこともあったという。わずか3カ月のレストアで、見事完成となった。

>>【画像39枚】オリジナルはウッド調の樹脂だった。神戸のスピードショップFⅡが企画製作した、特注のナルディ製ウッドに交換してあるステアリングなど


> イギリスから里帰りしたS800。状態がひどく、部品取り車になるところだった。


> ボディの歪みを修整。



> リアフェンダーは鉄板で新たに製作。



> フロントフェンダーなど新品のパーツを使用。



> フレームは眞鍋かをりさんが塗装した。



> 完成間近。


> エンジンも当然オーバーホール。

1967年式 ホンダ S800(AS800)
SPECIFICATIONS 諸元
全長 3335mm
全幅 1400mm
全高 1215mm
ホイールベース 2000mm
トレッド前/後 1162 / 1150mm
最低地上高 190mm
室内長 840mm
室内幅 1195mm
室内高 935mm
車両重量 725kg
乗車定員 2名
最高速度 160km / h
0→400m加速 16.9秒
登坂能力sinθ 0.363
最小回転半径 4.4m
エンジン型式 AS800E型
エンジン種類 水冷直列4気筒DOHC
総排気量 791cc
ボア×ストローク 60.0×70.0mm
圧縮比 9.2:1
最高出力 70ps / 8000rpm
最大トルク 6.7kg-m / 6000rpm
変速比1速 4.001 / 2速 2.400 / 3速 1.613 / 4速 1.143 / 後退 4.572
最終減速比 4.714
燃料タンク容量 30L
ステアリング形式 ラック&ピニオン式
サスペンション前/後 ダブルウイッシュボーン・コイル / 5リンクリジッド・コイル
ブレーキ前/後 ディスク / ドラム
タイヤ前後とも 6.15-13-4PR
発売当時価格 65.3万円



初出:ノスタルジックヒーロー 2016年12月号 Vol.178(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1967年式 ホンダ S800(全4記事)

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【1】【2】【3】から続く

photo:ISAO YATSUI/谷井 功

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